2019/5/5の記録
【パラグアイ女子初の11秒台達成🎖️🎉】
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) May 5, 2019
11.90(+2.3)
追い風参考だけどパラグアイ女子史上初の快挙達成。低温、強雨、強風で最悪のコンディションだったけど持ち記録11秒台のブラジル選手に圧勝したから間違いなく力がついてる。
目標は変わらず11秒8。
パラグアイ短距離が個人で戦える時代を作る。 pic.twitter.com/xNGnOtHWhU
目標達成!
追い風参考記録なので残念ながらパラグアイ記録更新はなりませんでしたが、パラグアイ陸上競技の歴史70年の中で追い風参考を含めて女子で初めての11秒台。
ついに12秒の壁を破るとともに新しい歴史を作りました。
今回の試合はものすごい悪コンディションで、雨は日本の台風に近く風も強かったので、選手にとっては本当に難しい条件でした。その悪条件にも負けず、指導している選手は本当にいい走りをしました。
まだ一度も11秒台で走ったことがなかった選手が本番で11秒台の選手に圧勝することができたので、自力はかなり付いているのだと思います。今までのプロセスは記録を出すという点においては間違っていなかったと思います。
前日練習は晴れていて絶好のコンディションでした。この条件で試合ができていたら追い風参考でも11秒7台は確実に出ていたと思います。もちろんたらればの話ですが、それくらい素晴らしい走りをしました。
これまでのプロセスでは各試合でいい記録を出してきましたが、それと同時に自分で課題を見つけて練習で克服、向上させる努力をしてきました。
これが彼女の成長だと思います。この記録はプロセスの中で彼女自身が人として、選手として成長してきた結果です。考え方や行動が変わったからこそそれに見合った結果が得られたのだと思います。
いい話があって。
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) May 5, 2019
彼女が2年前に陸上を始めたときにコーチが「パラグアイ初の11秒台で走れる」という言葉をかけてもらった。それをずっと忘れずにいた彼女は最初の11秒台を彼に捧げると心に決めていた。
そして今日、それを成し遂げた。
でもなぜ写真なのに両面テープを手放さないのか、そこだけ。 pic.twitter.com/82lOK3mSaG
追い風参考であっても11秒台を出したという事実は変わりません。彼女にとっても、そしてパラグアイにとっても初めてのできごと。
これを彼女はコーチに報告しました。
コーチに出会い、コーチに可能性を見出してもらって、陸上の楽しさや難しさを知って、試行錯誤してようやく出した11秒台。途中からぼくが彼女を指導するようになったけど、それでも彼女の原点はコーチ。
有言実行で恩返しできて本当によかったなと思うし、ぼくもうれしかったですね。
100で優勝&パラグアイ女子初の11秒台(追い風参考だけど)がパラグアイ陸連のホームページで取り上げらた。
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) May 5, 2019
陸連発足から70年の歴史の中で一番最初に走った選手。やっぱりこれは追い風参考でも価値あること。ようやく同じ南米の国々と戦えるレベルになったことが彼女も嬉しいはず。 pic.twitter.com/CJoLpa1wXd
試合の翌日、陸連のホームページにも大きく取り上げられました。
パラグアイだからできないとか、そういうのはないんですよ。
それを彼女は証明しました(彼女はドイツ系ですがパラグアイで練習しているという意味では同じ)。
ぼくとしても「途上国だからできない、弱い」というパラグアイ人が持つ固定観念のようなものを壊すことができたのではないかなと思っています。
環境を言い訳にしない。その環境でできることをすれば結果はついてくる。
だからパラグアイの選手にも正しい努力でがんばってほしいです。
ひとりができたならほかの人だってできるはず。ボランティアとしてサポートできる期間は限られていますが、少しでも多くの選手が自己ベストを更新できるようにサポートしていきます。
とにかく、選手にはおめでとうです!

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