確かに休みの日はほしいけど、もう休みと活動の境目をなくしたい。任地の活動はもちろんするけど、任地からさらに広げた活動をしたい。
要は、もっと自由に、広く、多くの人と、自分も現地人も好きな陸上競技をとことん共有したい。
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) 2018年4月23日
ぼくの任地は前任者が活動していたから、ある程度の基盤はできている。でもほかの地域ではもっと陸上競技を必要としている地域もある。
国レベルで底上げして、もっと楽しくして、盛り上げて。そうできれば普及活動チックなことをしなくても、ぼくは競技者が勝手に増えていくと思っている。
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) 2018年4月23日
- 活動に悩んでいる青年海外協力隊の隊員
- 青年海外協力隊にになりたい人
- 協力隊の活動を広げたいと思っている人
協力隊の活動で新しくやりたいこと
協力隊の任期の4分の1が終了した。
陸上競技隊員(ぼく)の主な仕事は、
- 陸上選手の育成
- 陸上競技の普及
- 体育授業のための学校巡回
の3つで、これまではこれらをメインに活動してきた。
ただ、2と3に関してはちょっと違和感を感じていてそんなに乗る気になれなかった。わくわくしなかった。
なぜならあまり必要性を感じなかったから。

学校での指導は正直乗る気がしていない。現地人は必要と言っているけど、ぼくはそんなに必要性を感じていないから。
そんなことをしているうちに陸上の試合のシーズンが始まって、これまでに2回参加。
参加することで感じることもあって、今までやってきた活動とは今度は別の形でやってみたいとい気持ちが強くなってきた。
特に強く感じたのは、
「選手育成はしているけど、その指導法がよくないのでは?」
ということ。
いくら指導していても正しいやり方の積み重ねでなければいつまでたっても成長しない。
努力することは大切なことだけど、努力の仕方を間違っていたらせっかくの努力も水の泡。
せっかく陸上競技を好きでやっているなら、練習したことで記録が伸びたほうが絶対に楽しい。
記録が伸びて楽しくなってきたらもっと陸上のことを好きになってもらえる。
そうやってより陸上競技のことを楽しいと思ってくれる人がいたら、それが運動が好きな人にもっと伝わる。
そう思った。

熱心な指導者もいるからこそ、互いに情報を共有してお互いを高めあえる環境を作りたい。
日本と比べて圧倒的に陸上競技人口は少ない。
サッカーが大人気の国では陸上競技をやっている人はものすごくレアだ。
そんな環境の中で陸上競技を好きでやっている選手っていうのは、すごく貴重な存在。
そういう貴重な存在をこのままにしておくのは、ぼくはなんだかなぁ、と思う。
この「なんだかなぁ」という気持ちは、きっとぼくでもなにか力になれるけど、実際できていない、そんなモヤモヤしたものがあるからだと思っている。

任地だけの活動では補えない活動がある。閉鎖的すぎてもボランティアが活動する意味は薄いと感じている。
青年海外協力隊の活動は任地での活動が基本と言われている。
でも、今まで任地で活動してきて、これからこの地域だけが強くなっても国全体として陸上競技は盛り上がらないと思っている。
なぜなら、ほかの地域と関わりがなさすぎて閉鎖的であるからだ。
強くなっても試合に出れない、それってその地域の子どもたちの興味を惹かせることはできるけど、どうもパラグアイの陸上競技の発展に結びつかない。
試合を通じて、各コーチが一生懸命に選手を見ている現状を見ると、やはり選手育成の方が大切なのではないかという結論に今至っている。
コーチは選手のことを大切に思っているから。強くしたいと思っているから。
現状、任地では十分に指導することができている。選手も学校とか仕事があってほとんど来れる人は限られているけど、その中で必要なことはできている。
だからもっと活動の幅を広げたい。
育成に熱心なコーチがたくさんいる中で、ぼくが提供できる新しい価値をもっと広めたい。
そして、ぼくの強みである「自分でも動ける」という能力を活かして、選手にももっとコンタクトを取れるはず。そっちのほうが実際のスピード感とかポイントとか、YOUTUBEなどの映像で見るより体感としてわかりやすい。
そうやって多くの人と関わる中で、もっと巻き込んで、巻き込まれてという関係性を作りたい。
一人でやれること、一地域でやれることなんてたかがしれているから。
それよりだったら多くの地域で今よりも発展した陸上競技文化を一緒に作り上げていく。
そっちのほうがわくわくするし、ぼくは必要だと感じている。
どうしても「必要性」という観点で見たら、任地より多くの地域で陸上競技の指導やコーチングが必要だと感じる。
陸上競技の指導者は各地でいる一方で、いい指導ができている人はほんのひと握り。
可能性をもった選手が才能を開花させて、それが周りに波及していく。そんな効果によって選手層を厚くしていく、という普及活動の手法もありだと思っている。
活動でやりたいこと、必要なことが直感的にわかったから、あとはそれを各地域のコーチや選手と共有したい。
そしてぼくがやりたいことと彼らが必要としていること、そしてパラグアイの陸上競技に本当に必要なことが全て一致していたら、もっとぼくは幅広い地域、分野で活動していきたい。

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