2019.7.22の記録
3位は5080点だったから、もし高跳びて彼女の自己ベスト1m57を跳んでいたら5086点で3位の記録を超えていた。
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) July 21, 2019
今彼女は北中米大会の年代別の上位選手になった。彼女がぼくが練習を見始めて1年で1番結果が出た選手。10ヶ月で約4500点→約5000点って本当にすごい変化。
彼女の努力を讃えたい。
ぼくが指導する混成競技選手の北中米大会が終わりました。
走り高跳びで記録を残すことができなかったためメダルを獲得することができませんでしたが、ほかの競技に関しては自身のパフォーマンスを最大限に発揮できたのかなと思います。
ツイートにも書きましたが、もし高飛びで彼女の自己ベスト1m57を跳んでいれば3位に入れたことを考えるともったいないなというのが正直なところ。たらればの話ですが、前回優勝した南米大会の記録を上回ることができたし、北米中米南米の大陸で3番だったらすごかったんですけどね。そこは残念。
【いよいよ北中米大会へ🌎】
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) July 17, 2019
今日がパラグアイでの最終練習。
ボランティアとしてやれる範囲のことは手助けできたかなと思う。
特にメンタル面。
難しいことは一切していないけど、練習がつまらなくならないように、そして感情の波に左右されないように接してきた。
まずは大会を楽しんでほしい。 pic.twitter.com/3lcxz5u5Z4
遠征前の高飛びの練習はどうも助走のリズムが悪くて跳んでも頂点を作れていませんでした。唯一高跳びを心配していたのですがそれが現実になってしまいました。
自己ベスト1m57を考えると北中米大会で失敗した1m40は高くはないのですが、やはり彼女自身も試合前に高跳びに対する苦手意識が強くなっていたのでしょう。
この点に関してはぼくがもっと上手く指導できていればなぁと反省するところです。高跳び専門ではないので初歩的なところしか教えることができないのですが、今回の高跳びに関してはもう少しカウンターパートとコミュニケーションをとって彼女がしなければならない練習について話し合うべきでした。
走り高跳びは記録なしに終わってしまいましたが、走り幅跳びでは自己ベストを大幅に更新することができました。
5m65は日本の混成競技選手でもなかなか跳ぶことができません。というのはそもそも日本の女子の混成選手は走れていないから。彼女には「しっかり走って跳びなさい」とだけ指導していたので、スプリント能力を最大限に活かした跳躍ができたのだと思います。1日目に行われた100mHと200mではそれぞれ自己ベストタイ記録、自己ベスト。このスプリントを2日目に活かすことができました。
総合得点では高飛びのノーマークが影響していい結果とは言えませんが、各種目で自分の最大限のパフォーマンスを発揮することができたのは本当にすばらしいです。
そしてなにより、初日の2種目目で記録なしになると競技をやめてしまう選手やその影響を引きずる選手がいる中、彼女はその後も自己ベストを更新するパフォーマンスで最後まで競技を続けられたことにメンタルの成長を感じました。
この「何があっても最後までやりきる」というのは彼女の今後の陸上競技人生の大きな武器になるはずです。
カウンターパートが北中米大会の引率から帰ってきて1週間ぶりに会った。
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) July 24, 2019
話を聞いていると指導する混成競技の選手がよく戦ったことをとても満足しているように思えた。
高跳びで記録なしに終わった影響もあってメダルには届かなかったけど、選手もカウンターパートも目指す基準が上がったと思う。
北中米大会から終わって帰って来たカウンターパートも満足していました。
結果的には目標としていた3位には届きませんでしたが、各種目でいいパフォーマンスをしたことを彼も評価したのだと思います。結果だけでなくプロセスも評価する。これが選手が競技を継続したりいいパフォーマンスを発揮したりするうえで大切です。
今年は彼女にとっての大きな試合が終わりました。
- 南米大会…4968&優勝&20歳以下パラグアイ記録更新
- 北中米大会…4385
南米大会は取るべくして取った金メダル。そして挑戦、あわよくば3位を狙った北中米大会。よくがんばったし本当に成長したと思います。
彼女の今後は大学生になったあとの大学の世界大会「ユニバーシアード」が大きな目標になります。
来年以降も南米大会はありますが、今後はより大きな目標に向かってがんばってほしいです。

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