短距離の記録を向上させるための走りの分析

2019/5/1の記録

 

 

ツイートのとおり、選手自身が自分の走りと100mと200mの世界記録保持者のウサインボルト氏の走りを比較しました。

これはぼくが選手に「分析しなければいけない」と言ったわけではなく自ら行ったもの。
昨年はこのようなことが全くなかったので、自分の走りをどうしたらいいかを本気で追究しているのだと思います。選手の成長を感じます。

実際、2つの写真では撮影角度が違うし走りのどの局面を切り取ったものなのか不明確なので的確なフィードバックはしづらいです。
でも選手自身がこの比較・分析から「接地足が重心のかなり前方にあるから膝が過度に曲がって体力を大きく消耗してしみ合う」というひとつの考察を導き出しました。

この分析はその通りだと思います。
ぼくがさらに望むのは「この動きを改善するためにはどのような動きや感覚が必要か」というところ。まだそこまで高望みするのは厳しい状況ですが、比較・分析することで「気づく」ということがとても大切です。

 

 

パラグアイの指導は「速く」「強く」「頑張れ」といった中小表現にとどまることが多いです。それは指導者の感想を言っているのとほぼ同義で、選手自身には「どうすればいいのか」が伝わりません。結局「速く」「強く」といったことを達成するために不要な力を使います。局所的にはスピードが上がるかもしれませんが、それはせいぜい10~20mの世界。トータルで考えたらマイナスでしかありません。

このような指導を受けていたら大人になってから絶対に記録を伸ばすことはできません。不可能です。
しかしこれがパラグアイの現実。このような指導をする指導者が多いのです。

ではどうするか。
選手が自分で記録を向上させるためにはどうしたらよいかを考えるしかありません。指導者に全て頼らないということです。

 

 

この選手も昨年まではカウンターパートの指導に完全に頼っていました。メニューをこなせば強くなる、そういった感じ。でもここ4年間全く記録に変化がないとなると絶対的に何かを変えなければ記録の向上はありません。

確かにカウンターパートは彼のために頑張っています。でも自分でも記録を向上させるためにはどうしたらいいかを考える必要がある、これに気づいたのだと思います。

鍛錬期のスタートから約3ヶ月間は恥骨炎の影響でほぼ練習できなかったため今のところ記録面に関してはかなり厳しい状況が続いていますが、自分で考えて行動を起こす「主体性」は必ず後から生きてきます。
メニューだけでなく、この分析とともに自分の感性に磨きをかけていってほしいです。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。