2019/3/30の記録
【アルゼンチンのグランプリ大会。パラグアイ記録保持者は12秒45】
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) March 30, 2019
国内記録更新ならず😅
でも内容がとてもよかった。コンディションが悪い中で安定した自分の走りができた。他の出場選手も全員自己ベストを0.5秒近く下回る悪い記録だったのにもかかわらず、彼女は0.23秒差。自分の力を出し切れた。 pic.twitter.com/F4zTWh3FXg
ブラジルの選手は自己ベスト11.03、今回は11.64。彼女は自己ベスト12.22、今回は12.45。
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) March 30, 2019
去年までだったら差は1秒19あったものが、今回の試合では0秒81まで縮まった。これは本当にすごいこと。
自力の差がありすぎるからまだ勝てない。でも自己ベストが同じくらいの選手には圧勝したからいい感じ。
先週の大会が終わってから1週間。女子100mパラグアイ記録保持者にとって今シーズン2試合目がアルゼンチンで行われました。
今回の記録は
12秒45(-2.6)
ということでパラグアイ記録の更新とパラグアイ史上初の11秒台はおあずけになりましたが、条件を考えると十分すぎるくらいに力を発揮したと思います。1週間前は12秒31(-0.1)だったので今回は自己ベスト以上の走りをしました。また今回は同組に3人しか選手がいなかったというのも記録を狙う上ではマイナス要素でした。本人はとても悔しがっていましたが、それでもぼくは今回のレースに関してはほぼ100点満点だと思いました。鍛錬期で取り組んできたことや試合後の修正がうまくレースで出たと思います。
- 女子100mのパラグアイ記録保持者のコントロールテスト
- 細かい動きを実際の動きにつなぎ合わせる
- 女子パラグアイ記録保持者の鍛錬期と試合期における変化
- パラグアイ記録保持者のシーズン初戦まで残り10日。順調な準備と練習自己ベスト
- シーズン初戦で自己記録更新を狙うべきか
また、鍛錬期の充実の要因のひとつは怪我などのアクシデントがなかったことが挙げられます。昨シーズン、ぼくが彼女を見始めたときから膝裏の腱をときどき痛がっていました。それが鍛錬期では練習方法を見直したり休養の重要性を学んだりしたことによって腱の痛みなく継続した練習ができるようになりました。
鍛錬期に何度も彼女から「2部練習をしたい」とお願いされましたが、完全な状態での練習の継続を第一に考えて2部練習をさせませんでした。
2部練習を否定しているわけではないですが、彼女はまず完全な状態で継続した練習ができるようになることが優先事項でした。また、2部練習で練習時間が長くなればなるほど練習の目的を見失ってしまいます。あれこれやって結局何のためにやってたんだっけ?となったら目的を達成することはできません。まずは普通の練習時間で正しく取り組むべき課題の設定や目的を明確にし、それを確実にやる、積み重ねるということを意識してきました。
つまり、特別なことはやらず、淡々と普通にやるべきことをやってきたということです。その結果として彼女自身も成長して記録を出せるという自信を持って試合に臨むことができています。
ですが、レースが終わってから彼女から「記録が悪くて残念」みたいなメッセージが来ました。パラグアイ記録を更新したかったのは理解できますが、自分の能力や試合条件を客観的に分析して試合の評価をしなければなりません。かなりメッセージのやり取りをして分析させて、彼女も納得できたようなので翌々日の100m第2レースでは低いテンションではなくしっかりと走れるのではないかなと思います。
100%の条件、コンディションで試合をするというのは本当に稀です。なので、いかにマイナス因子がある中で自分の力を上手く発揮できるかというのがとても大切になってきます。小さな試合ではなんとかなります。でも大きな試合は勝負です。向かい風があったからうまく走れなかったというのは勝負に負けた言い訳になります。だからこそ、今のうちにどのような条件でも自分の力を発揮できる能力を身につけることが彼女にとってとても重要なのです。
多くの選手が自己ベストを大幅に下回る中、彼女は風を考慮しても自己ベストを上回る走りをしました。本当に立派です。日々何かを学び、失敗し、試行錯誤しています。成長できる選手の土台が少しずつできている印象を受けます。
次のレースは2日後、同じ会場で100mを走ります。試合の条件はわかりませんが、向かい風でなければパラグアイ記録を更新できると思います。ぼくはアルゼンチンに引率することができませんでしたが、パラグアイで記録の速報を待とうと思います。
自身のパラグアイ記録(12秒22)更新なるか。

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