3月17日に任地サンタロサの選手も出場する予定だった大会があったのですが、
大会2日前、急遽大会への出場をしないとの話をカウンターパートから受けました。
※今はイライラも収まり次へのステップを歩みだしています。いつまでもイライラしていられませんからね。。
理由は、
- 借りるはずだったの市役所のバスが隣町の祭りに行ってしまってバスがなくなった
- 選手の家庭にはお金がなく、移動費を捻出できない
の2つ。
別にいいんですよ。
試合に出なくても。
ただ、試合に出場できない理由がなんか不思議なんですよね。
大会1か月前、カウンターパートから「3月10日に試合がある」と伝えられていました。
どうやって移動するのかを尋ねると「バス次第だ」と言います。
まぁ、とりあえず試合のためにコンディションを整えたり練習をしたりしなければならないので、それに向けて練習計画を立てて練習を見ます。
3月に入るちょっと前、今度は「3月10日は行かない。3月17日だ!」とカウンターパートは言います。
ぼくは計画を更に変更して試合のために練習を見ます。
3月17日に行われる試合10日前。
試合がその日にあることを誰も知らない選手たちが、ついに17日に試合があると伝えられます。
選手たちはやる気を出します。
「~に出たい」「記録出したい」と。
この知らせによって別に練習に参加する人数が増えることはなかったのですが、続けて練習に来ている選手たちはその試合に向けて準備を進めていきます。
もちろんぼくも同様。
練習不足でも試合で今持っている力を出せるように「心技体」全てを見ていました。
すごく頭を使って。
試合2日前。
カウンターパートから伝えられた言葉。
「バスがないから行かない」
だって。
だから出場できないと。
選手はこの大会に懸けていたわけではないけど、この試合に向けて練習を積み重ねてきた選手もいる。
そんな選手の思いを軽く踏みにじった。
そして何度も何度も練習計画を変えさせられ、それでも準備してきたぼくの気持ちも簡単に踏みにじられた。
ただただ唖然とした。
試合に出られないのはしょうがないんです。
理由があるなら理解できます。
ただ、試合に出られない理由の1つとして挙げられている「隣町の祭にバスが貸出された」というのは、以前から分かることのはず。
祭りをするというのは開催2日前に急遽決まるはずもないし。
以前から分かっていることだから、バスの有無だってもっと前からわかるはずなんです。
カウンターパートは果たして本当に試合に向けて本気で準備してきたのかな、って疑いたくなってしまいます。

当然首都で練習している選手たちは試合に向けていい準備ができる。試合に出られるとわかっているから。
こうして10日に出場予定だった試合が17日に変更され、17日の試合が更に変更され、今度は4月7日だそうです。
約1か月の変更です。
10日のために、そして17日のために調整期間を費やしたわけだから、正直十分な練習は積めていません。
それでも7日に試合に出るというので、またそれに向けてコンディショニングを整えなければなりません。
正直、かなり疲れました。
頼まれたからやっていればまるで「使い捨ての駒」のように扱われている感じ。
消耗品のように扱われている感じ。
都合のいいように使われている感じ。
言葉は悪いですけど、本当にそう思わざるを得ない対応のされ方。
ぼくのカウンターパートがホームステイ先のパパということもあって、家で活動の話をされると「どうせまた言うだけでしょ」という、ぼく自身にもあきらめの気持ちが出てきてしまっています。
だから活動の話をしたくない。しなきゃいけないんだろうけどしたくない。
ぼくはもう選手の育成のことだけ考えていたい。

任地には砂場がない。それでも幅跳に出たいという子供もいる。そのためには砂場のない環境でどう練習するかを考え、そして選手にも理解してもらう必要がある。
「選手に教える」という活動自体はものすごく楽しい。
日々成長している感じもするし、ぼくと選手との関係も確実に良くなっています。
その理由は
- お互いに笑う回数が増えた
- 話をする回数が増えた
- 練習に意欲的に参加するようになった
- 話を聞くようになった
だから。
すごくいい関係になってきていたんです。
ここの国では日本以上に人間関係が大切で、コーチと選手の関係性が強いクラブはやはり競技者のレベルも高いように感じます。
せっかくここまでやってきたのにな、って想いがあるからこそ、ぼくも本当に悔しいしやるせない。
もう終わった話だから何を言っても変わることはありませんが、
まずは7日に行われる予定の試合に向けて、今ぼくがやれることを精一杯やるしかありません。
中には今回の大会が陸上競技人生初の試合だという選手もいます。
その選手も含めて、とにかく陸上競技を好きになってほしい。
たとえ自分より速い選手がいたとしても、そこから「もっと速く走れるようになりたい」という想いを持ってほしい。
ブログで最後の最後まで嫌な思いを綴るのは嫌なので、最後はポジティブに。
君たちの「速く走りたい」っていう想いに、ぼくも一生懸命答える。
だから頑張っていこう。

コメントを残す