指導者が高いプライドを捨てることが変化の始まり

2019/3/28の記録

 

 

モチベーションについて選手が勉強したようです。昨年までは試合前にモチベーションが下がることを課題としていた選手ですが、その課題を克服するために自分で勉強したというのは本当にすばらしいことだと思います。実際なぜモチベーションの低下が起きたのかはいろいろな要素があって複雑だとは思いますが、自分で解決しようと取り組んだことに価値があります。今までは練習のことばかり。それも指導者からの指導を完全に受動的に受けていただけだったのが、自ら主体的に向上しようと今まで取り組まなかったことをするというのは難しいです。

受動的が積極的になるってとても大きな変化だと思います。

 

 

この選手はグループの中でも年長で年下の選手のことも気にかけることができます。今やカウンターパートのグループには欠かせない存在。その彼女が少しでもグループの選手が向上できるようにと勉強した内容をカウンターパートにメッセージを送ったのです。

ぼくはこの選手の気持ちにとても共感できるのですが、この選手は今までカウンターパートに提案をしても全然受け入れてくれなくて、もはや提案しても意味がないと感じていたようでした。

ほかの選手も言っていましたが、パラグアイの陸上競技の指導者はプライドが高くて人の話をあまり聞きたがりません。島国である日本も閉鎖的な気がしますが、いろいろな国に囲まれたパラグアイも同じような状況です。「自分がやってやった!」「自分がこの選手を育てたんだ!」という名声がほしいというのがビシビシ伝わってきます。書き方は悪いかもしれませんがこれが現実。

以下の記事にも書きましたが、レベルの低いパラグアイだからこそプライドを捨てて協力して結果を出したほうがいいと思うんですけどね…

 

 

カウンターパートも例外ではなくプライドが高かったのですが、ぼくが任地変更をして一緒に指導していく中で新しいことに取り組み、それが結果として現れてきたことで姿勢がとても柔軟になりました。それと同時にカウンターパートと選手のあいだに練習に関する会話が生まれましたし、選手も楽しそうに練習するようになりました。

 

 

陸上競技を競技でやっている選手にとっては結果が何よりも大切。その結果を出すためのサポートをするのが指導者であるのに、指導者の名声のためにプライドが邪魔をして向上心を持たずに選手を扱うのは目的がずれています。もちろん指導者にも個性がありますしぼくにとっては他人なので、すべての指導者が柔軟にならなくてもいいと思います。でもプライドを捨てないならそれ相応の結果を出す、これが選手に対する仕事です。プライドを捨てないで目標達成に向けて適切な手段が取れないのは正直仕事をしているとは言えないのかなと思います、厳しい考え方かもしれませんが。

選手がより高いレベルになればなるほど、指導者も自身のレベルを高める努力をしなければいけません。選手の競技力が停滞しているのに指導者が手段を変えずに指導しても現状は変わるはずがありません。

なんでもいいと思います。今までできなかったことに再度挑戦して指導力を高める。新しいことに取り組んで変化を起こす。練習プランを再考する。練習時間を短くする。そういう変化なくして選手の成長はありません。

 

 

 

今回は選手がカウンターパート(指導者)に提案をしました。これも一つの変化です。このような小さくて目に見えにくい変化をいかに大切にできるか、これがパラグアイ陸上競技には大切だと思います。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。