身体のすべてのシステムを連動させて動くというコンセプト

2019/8/20の記録

 

 

ツイートに書いているとおりです。

今年は恥骨炎の影響があって鍛錬期に思うような練習ができなかったにも関わらず試合ではいい走りをし、また今日はコントロールテストで自己ベストを更新しました。

今年は追い風参考ながら10秒4台で2回走りました。彼の自己ベストは10秒44ですが、10秒4台はその一回のみだったんですよね。それを追い風参考でありながらも1シーズンに2回10秒4台を記録できたのは成長です。

 

 

今年は怪我の影響もあってウエイトトレーニングは軽めに行っています。軽めといっても量は多いですが重量が減りました。筋力は圧倒的に2017-2018シーズンの方が上。今は筋力がそんなにありません。

でも、今シーズンは

  • 身体のシステム
  • 身体をコントロールする能力

が向上しました。

 

 

例えばぼくは以前、彼にこのようなことを教えました。

 

 

これは練習内容についてではありません。練習をすることによってどのように成長していくかのイメージの話です。

例えばウエイトトレーニングを行って身に付く能力はなんでしょうか?おそらく多くの人が筋肉や筋力と答えると思います。間違っていませんが、他の能力も身につくと考えながらトレーニングできたらトレーニング効果はグッと上がると思いませんか?

例えばスクワットを行うと筋力が増します。でもなぜ筋力が増すのでしょうか?それを理解することでウエイトトレーニングの目的を達成させやすくなりますし、そこで身につけた能力を走りに落とし込むのが簡単になります。

MAXに近い重量を扱うことは悪いことではありません。それは神経への刺激に必要なこと。でもMAXに近いからこそ体の細部まで意識が行き渡りません。細部のコントロールが効かなくなってしまうということです。コントロールが効かないということは体のどこの部分を使っているか、そしてどこを鍛えているのかが非常に曖昧になるということです。体の中心や臀部を意識的に動かして鍛えたいのに重たい重量によって立ち上がりの時に最初から膝がより強く動員されてしまったら目的が変わってしまいます。

要は、重たい重量を扱うと確かに筋力はつくけど、目的通りの動きを行いづらくなったり代償動作が多くなってしまう可能性があるというリスクがあるということです。

なので彼は

  • 最初にまずポジションをしっかり決める
  • 足の裏全体をしっかりセットする(つま先寄り、かかと寄りではなく足裏全体がしっかりフィットして押し切れるような準備)
  • 体幹を緊張させる
  • バーを終始コントロールする

など多くの基本的なことをしっかりやっています。ただの重量ではなく目的を確実に達成させるためです。

 

 

他には自重トレーニングで今までにない取り組みも行ってきました。これもただ筋力を鍛えるというよりは身体のコントロールを鍛えることが目的になります。

 

 

動きは非常に単調でゆっくりです。でもこれを正確にできる選手は少ないです。なぜならゆっくりだからです。

走りもこれと同じで速いほど動きを力感でごまかすことができてしまいます。ウエイトトレーニングも同じ。力感によって重たいものを持ち上げるための努力感はありますが、それが実際最大効率の力発揮になっていない場合もあります。なぜなら最大の力感によって身体の使い方が乱れてしまったり身体のシステムのバランスが崩れてしまうからです。

ゆっくりやることは

  • 確実に運動をこなすために細部まで集中しなければいけない
  • 集中することでどこが働いているかに気づくことができる
  • ひとつの動きがなされる時にどことどこの筋肉が動いて同時に動いているかを感じることができる

などのメリットがあります。これは最大重量を目指すウエイトトレーニングでは手に入れられるものではありません。

確かに最大筋力は大切です。それをパワーに転換して正しい技術のもとに走りに生かすことができればスピードを上げられる可能性があります。でもそれはコントロールできたらの話です。

 

 

ツイートにも書きましたがイメージはこうです。

  1. 100の力があっても50しか発揮できなかったら意味がない
  2. 80の力があったら80全てを使えるのが効率的

1の場合、たとえ力があっても走りの技術や体のコントロールができなければエネルギーの無駄遣いになります。

2の場合、力が小さくても技術やコントロールがうまく働いていたら最大効率で運動をすることができます。

理想は2の力の部分と使うエネルギーの値が大きくなっていくことですが、まずはこうやって今持っている力を最大限に生かすことができるようなトレーニングや考え方が大切になります。

力持ちなだけだとそれはウエイトリフターです。陸上競技の目的は速く走ること。ウエイトリフティングは目的を達成させるための手段に過ぎないということを忘れてはいけません。

 

 

彼が今後成長していくには、

  • 基礎能力を高める
  • 基礎能力を全て走りに転換できるような技術と体のコントロールを身に付ける
  • 技術とコントロールを身に付けるために、体の細部を意識して連動するトレーニングを行う

これらのことが必要になっていくと思います。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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ABOUTこの記事をかいた人

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。