食べ物の話の続きで、疲れを取るための食事法についても話したけど、「食べるものより食べ方だよ」って説明しておいた。
具体的にはちゃんと咀嚼して消化するのに負担がかからないようにね、って感じで。マッサージとかサプリメントよりよっぽど簡単だし、よっぽど効果的だから。
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) 2018年11月27日
パラグアイの食文化は炭水化物、脂質、たんぱく質の全てが多いから、スポーツをしていない一般人は食べ過ぎを続けると直ぐに太ってしまいます。
パラグアイ文化であるアサード(焼肉)はそこそこお金のある家庭だと毎週のようにやっているので、必ず週に1回は食べ過ぎる日が存在するということ。
野菜をほぼ食べない文化なので、スポーツをやっている人であってもなかなか食にまで気を配ることができません。
パラグアイはそんな環境です。
そんな環境だけど、ぼくが指導に関わっている選手はパラグアイのトップクラスの選手も何人かいるので、そういう選手はやっぱり食に関してほかの選手よりも気を使っています。
ツイートの話は女子100mのトップレベルの選手からもらった話です。
彼女はいつも練習を熱心にやっているけど、いつも帰宅するのが遅いです。
帰宅するのが遅くなるとご飯を食べる時間も遅くなります。当然寝るのも遅くなります。
彼女は仕事もしているので次の日ダラダラと寝ていることができません。
こんな感じの疲労が抜けにくい状況の中で食に関してできるだけ栄養をとって回復を促すのがいいという話はすごくわかるんですけど、世の中にはこれを食べれば元気になるなんていう魔法の食べ物はありません。
身体の疲れは
- 精神疲労
- 内臓疲労
- 筋肉疲労
- ホルモンバランスの乱れ
- etc…
いろいろなことが原因になって引き起こされるから、必ずしも栄養のあるものを食べるというのが疲労回復につながるかというと必ずしもそうでありません。
特にパラグアイは、ご飯を食べるスピードがまぁまぁ速いです。
食べる量が多い割にスピードが速いということはよくかめていないということ。
かめていなければその分の消化吸収の過程に負担が増えます。
そうしたら当然回復が遅くなってしまいます。
本当ならスポーツ選手に対してバランスのいい食事を心がけたほうがいいというのが正解だと思います。
でも、パラグアイの食文化ってそれが通用しないんです。
日本はなんでも手に入るし食のバリエーションも豊かだから、それに伴ってバランスのいい食事をすることなんて簡単にできます。
でもパラグアイは驚くほどに食のバリエーションが少ない。
何か食べるとなったらアサード、エンパナーダ(揚げ餃子的なやつ)、チパ(チーズパン)、ハンバーガー。。。
栄養、なさそうじゃないですか?(笑)
だからこそ、そういうものに含まれている微量の栄養素さえもしっかり消化吸収できるような食生活を心がけたほうがパラグアイの競技者にとってはずっと有効だと考えました。
これは余談ですが、パラグアイにもかなりの数のダイエット信者がいると思われます。
実際ぼくも「痩せたい」という相談を受けたことが何度もあります。
でもぼくは「この運動を毎日続けた方がいいよ」とか「野菜をしっかり食べたほうがいいよ」なんていうアドバイスをしたことがありません。
それは上記の理由からです。
パラグアイには固有の食文化があるから。
だから「食べ過ぎなければ痩せるよ」と答えてきました(笑)
そういう理由で、たとえ選手であっても
- 食の基本は食べること
- 過度な減らし方はしないこと
- 特別な食べ物は必要ないこと
この3つを指導しています。

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