ぼくの場合は一ヶ月サイクルである課題を出してそれをできるように一ヶ月頑張る。そして月末、ぼくがいない状態でも課題ができるかどうかを見たいと思っている。
だから一ヶ月の中でやることにはかなり頭使って考えてる。すごい考えてる。それに伴ってまとまった休暇でリフレッシュしたいのです。
— 大村康太@自己ベスト更新の先生 (@KotaOhmura) March 17, 2018
https://twitter.com/KotaOhmura/status/974804553026727937
https://twitter.com/KotaOhmura/status/974804560735821824
そして日本の労働時間のデータでも示されてるけど、しっかり休み取ってるほうが効率も業績もいいというデータだってある。
休みは自分への最高の投資だということがようやく日本でも広まりつつあるのになぁ。
そこのところ、JICAにもなんとか理解していただきたい。
休暇ないとぼくは無理です。
— 大村康太@自己ベスト更新の先生 (@KotaOhmura) March 17, 2018
※JICAへの批判記事ではありません。
こんな考え方が稀なのかもしれませんが、考え方ややり方に対して理解して応援していただきたい、そんな想いの記事です。
上記のようなできごとがありました。
休暇届を申請したのですが保留になりました。
申請している休みが長いから活動に対する不安や生活が合わないのかではないかという心配がある。
あとは任地にもっと長くいてほしいとのこと。
前回のアスンシオン滞在でたくさんの学びがあったため、任地に帰ってきてからもちろんイライラすることはありますが、以前以上に楽しく活動することができています。
家族との関係も前より良くなった。
だから生活・活動ともに良好です、と答えました。
その一方で「もっと長い時間任地にいてほしい」というのには少し抵抗があります。
なぜなら任地に長くいることが活動の成果につながるとは思えないからです。
ぼくが休みを取って首都に上がる理由は、
- 月の最後の一週間を今までの学びが現地人だけでできるかの試験期間にするため
- 自分自身が指導するうえでほかのスポーツからより多くを学び、体験する必要があるため
- 現地人のやり方でより優れた方法があるなら、それを学ぶため
- 休養を取るため
の4つです。
JICAの方たちとは考え方ややり方が違うのかもしれませんが、
その違いを理解していただいて、ぼくのやり方や活動に関して応援していただきたいのです。
目次
1.月の最後の一週間を今までの学びが現地人だけでできるかの試験期間にするため
ぼくはあくまでも
「2年後ぼくがいなくなってからも現地人だけでできるかどうか」
を意識して活動しています。
だからこそ定期的な試験期間が必要だと考えています。
なぜなら定期的に自分の活動に対するフィードバッグがない状態で活動していたら、「やっていたつもり」になりかねないからです。
もちろん休暇を取るときは仕事に支障がない期間を指定しています。
その中で1ヶ月の中で指導してきた技術をぼくがいなくても、指摘しなくてもできるようになっているかを見たい。
あえてそのような期間を作ることで毎回自分の活動をチェックしながら活動することができるはず。
休みなく働いても方向性がずれていることに気づけないことだってあるはず。
だからこそあえて休暇を取るというのは2年間という長期的な活動の中で職種によっては必要なことだ思います。

選手たちが自分たちでできる。それに加えていい動きができる、理解している。「できる・わかる」人が仲間に教える。そんな環境に持っていきたい。
ぼくはスポーツ職種として技術を残すこと、そして選手の強化を求められています。
技術を残すのは勉強と同じで、毎日の繰り返しも必要ですが、繰り返していくうちに今度は知識の定着のために徐々に同じテーマの勉強頻度を落とす必要がある。
そうやって自然と覚えることができる。
スポーツも同じで選手につきっきりだと選手は指導者がいないとできないという甘え状態になりかねない。
徐々に距離を取ることが成長に不可欠なんです。
自転車の補助輪を外すのと同じなんです。
あえて離れることで頼る環境をなくして自分たちでできるようにする
本当に大切な期間だと思っています。
2.自分自身が指導するうえでほかのスポーツからより多くを学び、体験する必要があるため
ぼくが指導するうえで大切に考えていることは、自分自身がある運動の感覚まで把握しておくことです。
例えば、「腕立て伏せ15回×3セットやって!」と言ったとき、そのメニューを経験したことがない人はメニューがどのようなものなのかわからないし、辛さもわからない。
だから選手の気持ちも理解できません。

首都のバドミントンの練習からは「重心移動」「ステップワーク」「リズム」などを学ぶことができた。また、「体が硬い」は陸上競技選手にも共通している課題であるため、パラグアイの運動選手共通の課題なのではないかという予想を立てることができた。
ぼくはまだ若く、そして現役でトレーニングしているからこそ、自分の身を持って体験してその体験を現地の選手たちに落としていきたい。
いわゆる生の情報。
選手の気持ちを理解するうえで自分が体験しておくこと
それがものすごく大切。
ボランティアとしてやってきましたが、首都にはスポーツのたくさんのスペシャリストがいてそこからより専門的な学びをすることができる環境が整っています。
それをうまく利用して、練習のバリエーションが少ない現地人にたくさんの新しい価値観を与えることができる。
ぼくはこの環境を使わない手はないと思っています。
3.現地人のやり方でより優れた方法があるなら、それを学ぶため
我らが偉大な班長もエチオピアで悩んでる。班長だけじゃなくて多くの人がぶつかってるだろうな。僕もその1人。
世界中にいる協力隊に共通して確実に言えるのは唯一、
2年後「僕らが」ほんの少し変わってる
だけだろうな。
それにしてもさすが班長!真面目 pic.twitter.com/CKvmMbgwnb
— Hiro@フィリピン (@tadakun84) March 17, 2018
Hiroさん(@tadakun84 )のtweetの写真の文章をぜひ読んでいただきたいです。
そもそもぼくらが日本から持ってきた技術ややり方なんて現地に適合するかわからないんですよ。
むしろ文化が違うから合わない可能性の方が大きいと思っています。
それなのに井の中の蛙で自分の持っているものだけで現地で活動しようって、ぼくは絶対に足りないと思うんです。
現地人に一番適したやり方は現地人が知っているのではないでしょうか?
そう考えたとき、やはり任地外の地域に出向いて、そこの現地の人達から「現地人のやり方」を学ぶことが必要だと思います。

立幅跳の記録測定。正直効率が悪い以外はしっかりとできている。こういうことは無理して効率を求めて指導する必要はないと思う。

自分たちで使う道具だってわざわざ洗濯屋にもって行く必要はないけど、それでクラブ運営が成り立っているなら大したことではない。それが現地のやり方なのだから。
日本のやり方が必ずしも正しいという概念は捨てるべき。
現地に住んでいるからにはいち住人として、日本人という考えも時には捨てる必要もあると思います。
あくまでもその地域がより良くなる、あるいは変わらなくてもいい場合もあると思いますが、
現地人がより受け入れやすくて効果があってその社会に貢献する方法
というものをもっとフラットな状態で考えることが大切だと思います。
ボランティアは全然偉くないし、ボランティアの考えが絶対じゃない。
だからこそ外の世界に目を向けるべき。
ヒントは意外と近くに転がっていると思います。
4.休養を取るため
休養を取ることって絶対に必要なんです。
リフレッシュするために。
カンボジア観光局員は主に「忙しい」という理由で休暇取ってます。仕事以外に「忙しい」を使う例を初めて見た(笑)
でも、こういう感覚もあってしかるべきなのかなぁ、と最近は思います— TOMO郎@វិផ្ផា (@tomocchisan) March 17, 2018
つぶやいているとおりなのですが、
休みを取ることをほかの隊員に伝えるとほとんどの人が「いいなぁ」と答えます。
ぼくは思うのです。
じゃあなぜ休暇を取らないのか、と。
働きたくないけど仕事だからやらなければならない。
そんな状況でやってぼくは100%をその日の活動に注ぎ込むことはできないと思うし、疲れている状態はやっぱりみんなに伝わります。
いやいややる活動って誰の得になるのでしょうか?
TOMO郎(@tomocchisan )さんもおっしゃっていますが、海外では自分のために休みを取るのが普通な場合もあります。
もちろん超上級職であったり職種によって違うかもしれませんが、彼らは自分のために休みます。
現地人が休んでいるのにボランティアは休めない
この状況、ぼくは不思議です。
もし現地人と同じ目線というのを大切にしたいなら同じように休めばいいと思うのです。
休むことは悪ではありません。必要なこと。
そして費用対効果が薄いのでは?という話もあったのですが、
ぼくの活動スタイルに対してそのようなことを言うのであれば、手当で不必要な飲み会とか買い物をしている人たちも同様かなって思うんです。
そしてなにより休暇といっても活動のための休暇。
ぼくはぼくで自分がもらった手当の中で節約して首都に行くための費用を捻出しています。
ぼく自身に価値があると思っていることを「意味がない」と言われると、なんかやるせないですよね。
そして更に言うなら、ぼくの要請は「パラグアイ陸上競技の発展」がテーマ。
全国を対象としています。
各地域にはそれぞれ選手と指導者がいるのでその方たちとコンタクトを取ることも必要です。
人間関係が活動に絶対的に必要であれば任地内だけの活動だと絶対に足りないんです。
まとまった期間を取ってじっくりコンタクトを取る期間を取る。
ぼくの活動においては絶対に必要なんです。
まとめ
ぼく思うんです。
活動時間と成果は比例しない
って。
もちろん休みの日には近所の人と話をしたりして人間関係を築いてほしいというのもわかるんです。
それ、重要だと思うから。
ただ、それって別に休みの日にわざわざやらなくてもいいと思うし、普段活動があるときにだってできます。
第一、休みの日に活動のことを考えてたら、ではいつ休むんですか?と思ってしまうわけです。
休みは休みで全然ガッツリとって、次の活動に向けて準備するというスタイルでも全然ぼくはいいと思うんですけどね。。
異文化理解というのも求められる中で、大きな国の中の田舎町にだけずっといる。
とてもじゃないけどそれだと多くの文化を知ることができないし、知れる環境にあるのにあえてそうしないというのもなんか変だなって。
パラグアイは貧富の差が激しい国+日系社会がある国です。
地域差があるんです。
それを踏まえて情報収集して、現地人から学んだことをフィードバッグするやり方、そんなにおかしいでしょうか?
JICAの批判記事ではありませんが、
なんとなくJICAの方とは考えが違うのかなと思いました。
いや、違っててもいいんですけど、ぼくの考えを理解していただいて応援してほしいなって。
そう思いました。

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