首都アスンシオンに上がってきています。
日曜日ですが教え子の練習を見ていると、女の子がコーチになってくれとお願いしてきました。
まだなるかわからないけど、一人で練習している姿を見ても頑張ってるし走るのが好きなのも伝わってきたから、彼女の力にもなりたいです。 pic.twitter.com/ZqjFUp6iF0
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) 2018年6月10日
首都アスンシオンに上がってきてやり投げの教え子の練習を見ていたときのこと。
ぼくは普段首都にはいないから、首都にいる主要な選手以外はそれほど面識がない中、見知らぬ女性がやってぼくのところにやって来ました。
その女性は教え子の知り合いのようで、教え子の近くにいたぼくにも話しかけてきたという感じです。
最初は自己紹介というか名前を名乗って、次にいきなり「速く走るためには何をしたらいいかな?」と。
(いや、ぼくはあなたの今までの練習も試合の記録も見たことがないし、性格も知らないから、簡単にアドバイスできないよ・・)
と思いつつもそんな直接的にキツいことは言えないので、柔らかく説明して、とりあえずまず流し(60~90%の力感)で走らせて様子を見ることにしました。
そしたらほっといてもしっかり走っていたんです。足遅いし休息時間も適当、もはやスピードコントロールもできていなかったけど、なんか一人でもしっかり走っていたのが久しぶりに衝撃的に印象に残ったんです。
田舎の選手とは違うな、って。
田舎のゆっくりやる陸上競技というか、そういうのも別にいいけど、競技をがんばりたいという気持ちで練習している選手を見るのもやっぱりいいなと思いました。
練習終わり。
その女性から「わたしのコーチになって」とお願いされました。
???となったのですが、どうやらその女性はコーチを持たずに練習していたそうです。
てっきり首都の選手はどこかのクラブチームにいたり、特定の指導者がいるものだと思っていました。
でも実際はフリーでやっている選手もいるということが分かり、またパラグアイの陸上競技を知ることができました。
やる気のある選手がこうやってコーチになってくれとお願いしてきたことがとてもうれしい。
でもボランティアという立場を考えると、コーチになるよと即答できないいろいろな理由があるので、とりあえず保留させてもらいました。
今、ぼく自身もいろいろあるので、少し状況が落ち着いたらまた返事するね、と伝えました。
どうなるかはわかりません。
でも、直接そういう風にコーチを依頼してきた彼女の想いを大切にしたいので、個人的にはコーチを引き受けたいです。
強い弱いとか関係ない。
教え子が増えて、そういう選手が今度はほかの地域に陸上普及できるような循環を作れたら面白いなと思っています。
ボランティアがコーチになって教えることにも問題はあるけども、まずは競技をやりたいという選手の気持ちを大切にしたいです。

コメントを残す