他グループの選手と練習することで強くなるための雰囲気を高める

2019/7/3の記録

 

 

最近ほかのグループの選手がカウンターパートのグループと一緒に練習することがあります。

パラグアイは各グループごとの縛りが強くて、ほかのグループの選手同士が一緒になってトレーニングをするということがありません。これは個人的にはあまり好きではないし、強くなるという点に関して言えば悪い習慣だと思います。このこだわりにメリットがあるのかといえばほとんどメリットはありません。

やはり競技力の高い選手ほど同じレベルくらいの選手と一緒に練習したほうが競争心が生まれるしモチベーションを保ちやすいという点でいいと思います。競技力が高くなるほど必然的に練習の負荷が高まります。その状況を続けながらモチベーションを保つというのはやはり難しい。高いレベルに到達したいならパートナーの存在は必要です。

そのパートナーの存在は別に同じグループでなくてもいいわけです。パラグアイは競技人口が少ないから、むしろ全体として協力関係にあったほうがいいはず。少数精鋭で戦うためには指導者の「オレがこの選手を育ててやったぜ!」というエゴは一切必要なく、戦略的にチームや仲間と共に戦ったほうが明らかに効果がありますからね。

 

 

陸上競技の指導本には書いてないことだけど当然のことを言います。

雰囲気は大切

理論だけでは限界があるんですよね、やっぱり。

  • どういう技術を身につければ強くなる
  • 生理学的にはこう
  • プランはこう

いろいろありますが、ここに「強くなれる雰囲気」がなければ選手は自分が本当に強くなっていけるという確信を持てないままトレーニングをすることになります。まして、理論的にはあっていても長年成果が出ていないとなると選手は「強くなれない」という気持ちを持ち始めてしまいます。練習を信じることができずにどうやって強くなれるでしょうか?

 

 

ジャマイカがいい例ですね。ウサインボルト選手の活躍とともに約10年間ジャマイカの選手は目覚しい活躍を世界で披露しました。これもウサインボルト選手が作り出した記録と、彼を含むチームジャマイカが作り出した「雰囲気」です。

またアメリカが長年強いのも「勝つのが当たり前」という「雰囲気」があるからです。この中で練習して代表に選ばれれば世界でメダルが狙える、そのような環境と雰囲気の中で練習していたら強くなれるのも当然ですよね。なぜなら、同じ環境でトレーニングしている選手が活躍していると今ある環境に自信を持つことができるからです。信じることができるからです。

対してパラグアイは強くなる雰囲気というのがあまり感じられません。昨年よりはよくなりました。実際昨年5年ぶりに女子100mのパラグアイ記録が更新されたことをきっかけに、今年は多くの選手が昨年までのパラグアイ記録を上回る記録を出していたり、次世代の選手も好記録を出したりしています。

でも、より高いレベルで戦えるようになるには雰囲気が弱いんです。まだパラグアイ国内で勝てればいい、それくらいなんです。勝ちたい、活躍したいという気持が上向きになっている点ではいいと思いますが、これがパラグアイでの活躍から南米での活躍に多くの選手が目が行くようになればもっと強くなると思います。これは男子も同じです。

南米でよりいい成果を残したいと言っている割には雰囲気作りがイマイチなのです。これではいつまでたっても他国との差を埋めることができません。

 

 

ちょっとキツめに書きましたが、パラグアイは1年で目覚しい成果を出していますがまだまだです。

今回こうやっていろいろな選手同士が交流するようになってきたことは今後の競技人生に大きなプラスになります。やはり強くなる雰囲気というのは絶対に必要です。雰囲気なくして強くなることはできません。

こういった選手間交流がもっと増えてくれればいいなと思います。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。