ボランティアに対するカウンターパートの評価と、これまでの活動で大切にしてきたこと

2019/2/27の記録

 

青年海外協力隊は2年間の任期のうちに報告書をJICAに提出しなければいけませんが、そこにカウンターパートからコメントをもらう欄があります。隊員は活動の状況や成果を確認すると同時に配属先、特にカウンターパートからどのように評価されているのかを知ることができます。

先日、その報告書を提出するためにカウンターパートからぼくの評価のコメントをもらいました。内容を見たらお世辞かもしれませんがいい評価をしていただきました。コメントを見ても、カウンターパート自身がぼくが狙っていたことを変化として捉えているようでとてもうれしく思います。

 

(各番号はぼくがカウンターパートに質問した項目)

1.選手に対する技術指導
言語に完全に慣れていないのにも関わらず、指導者はとても正確で簡単に理解することができる。それぞれの動作の重要性についての説明によって、毎日の練習において選手たちは以前とは違うモチベーションを持っている。

2.カウンターパートに対する技術と指導方法の伝達
デモンストレーションとその方法についての説明は完璧に理解することができる。そしていつも疑問に対して説明がある。もっと行われているトレーニングについて理解したい。

3.ボランティアの選手に対する指導によって、カウンターパートは前と今の違いを理解できたか
選手たちの記録の違いに気づいている。以前は技術的な面が不足していたトレーニングをたくさんしていた。技術が含まれていれば今までやってきた同じトレーニングでもよりよい結果を出すことができる。

4.女子選手たちへのリレー指導について
日本ではリレーが盛んだが、パラグアイでは今までリレーの練習をほとんどしてこなかった。パラグアイ女子リレーのパラグアイ記録更新は最も重要な貢献の一つである。

5.チャコ地方における活動
チャコでの活動は、次のように広範囲かつ多岐にわたっている。
・走り幅跳びと走り高跳びのテストや紹介
・技術指導
・2つの機関の子どもたちのための数回の試合協力
これらのコラボレーションは子どもたちにとても好評だった。

 

5つの質問はぼくが取り組んできた5つの活動についてです。大きく分けると「育成」「指導者へのアプローチ」「普及」の3つ。育成については任地変更後間もない段階でも指導に関わった選手がいい記録を出したというところで、競技結果がぼくの活動の説得力を強化したのだと思います。また、そのアプローチを見ていたカウンターパートも彼のやり方に加えて他の指導者(ここではぼく)のいいところを探して取り入れることができました。普及に関しても、首都ではありませんがパラグアイの陸上競技発展のために陸上競技連盟が力を入れていきたい地域(チャコ地方)でのサポートによって、選手育成、指導者との交流、試合のサポート等を行った結果として、チャコ地方の陸上競技文化の土台ができました。

特に「育成」に関しては、カウンターパートはものすごく評価してくれているのかな思います。実際、今季初戦の結果を見ても多くの選手が自己ベストを更新していました。

ぼくはカウンターパートと活動をする中ではあくまでもサポートという立場で活動しているので、例えば彼の考えたことを完全に変えてぼくのアイデアに変更する、といったことはしていません。あくまでも「カウンターパートの方法で成功体験を積む」ということを念頭に活動をしてきました。なので練習計画を立てるということもしません。とにかく現地のやり方で、でも少しだけ何かが変われば大きな変化、成功が得られる、そんな状況だったら現地の人のモチベーションで今後の活動が行われるのではないかと考えていました。これは「ボランティアが帰国したあとに残る活動」の手法の1つでもあります。

  1. 会話
  2. 考え方の変化
  3. 行動の変化
  4. 結果の変化
  5. 指導者としてのレベルが上がる

結局ぼくはこのサイクルの中で自分の活動の様子を見ていることになります。中でも1番最初の「会話」にアプローチすることで「変化を起こす」のではなく「変化が勝手に起きる」という、彼らの自発性による変化を狙っています。

 

 

会話を重視している中でさらにぼくが大切にしていることは「言葉選び」です。

言葉は他人に対して大きな影響力があります。だからこそ言葉選びに気をつける。同じ言葉を使っても、伝え方、表情によっても相手の捉え方は変わるでしょう。だからこそ、現地の人が自発的に、そして前向きに彼らが直面する問題や向上したいという気持ちを行動に移せるように、肯定的な言葉や言い回しをするように気をつけています。

例えば相手がぼくに相談をしてきたという状況の中で、相談は「不安」なのか、それとも「願望」なのかで使うべき言葉は変わります。相談をしている時点で自分の願望を言っているのであればきっと後押しをしてほしい証拠。ネガティブな言葉を使っていたらアドバイスがほしかったり、あるいは止めてほしい証拠。ぼくのカウンターパートはパラグアイの陸上競技を少しでもよくしていきたいという前向きな姿勢があるからこそ、ぼくは彼を後押しできるような適切な言葉を選んでいくことがこれから必要になると思っています。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。