相手に期待するほど空回りしプレッシャーを与える

2019/4/23の記録

 

 

期待すればするほど空回りする

これは指導者が必ず知っておくべきことです。

競技力が高い選手に対してより強くなってほしいのは指導者の願いとしては当然だと思います。
でも、競技をしているのは選手。大切な試合が近づけば近づくほど指導者が決して理解できない感覚の中で準備をします。

プレッシャーを感じているかもしれません。だからこそ指導者が期待をかけすぎて選手に余計なプレッシャーをかけるべきではありません。

 

 

パラグアイは競技人口が少ないことも関係があると思いますが、レベルの高い選手に対しての周囲の期待が本当に高いです。時には全く関係のない人まで選手に「あの試合で勝て!」「○秒で走れ!」と言います。

確かに盛り上がりますけどね、そうしたほうが。
もちろん結果が出たほうがいい。弱小国にとってはスターの出現がほかの選手たちへのプラスの刺激になりますからね。

でも、無責任な応援はときに選手にとって凶器になり得ます。

  • 応援したのにあいつはダメだった。
  • あいつはもう終わりだ。
  • あいつの練習が悪かったからだ。
  • (指導者が)俺が見れば強くなる!

無責任にこんなことを言い出します。
これは別にパラグアイの指導者に限った事ではなく日本も同じ状況だと思います。

 

 

だから、たとえ期待したとしても期待の”仕方”というものがあるということを周囲の人間は考えるべきです。

期待すること自体は悪いことではないと思います。自然なことですから。
でも本当に応援したいなら、

  • おう!元気?
  • 頑張ってね!
  • 応援してるよ!

こんな簡単な言葉がけでいいと思うんです。

プレッシャーがかかる言葉を言ってしまう指導者や周囲の人間は他人の人生を生きようとしています。でも選手は選手で周囲の人間は選手ではありません。

他人の人生に勝手に深入りしてはいけません。

 

 

また、選手への共感もいい方法だと思います。

例えば大切な試合が近づいて来ると妙に神経質になって口数が少なくなる選手がいます。そういう選手に対しては少し声掛けをして話をする中で雰囲気を少し緩める、こういった方法が有効になり得ます。もちろん選手の個性にもよるところはありますが。

また、今例に出した妙に神経質な選手に限って無責任な発言をするとそれを選手は全て受け入れてしまって完全にパンクしてしまいます。
選手の性格は本当に大切です。

 

 

今回のケースはカウンターパートがあまりにも期待しすぎて思わずきつい言葉をかけてしまった、そこに少しでもその選手の負担を減らそうとした別の年長選手がカウンターパートに意見したという流れです。

きっとカウンターパートも楽しいのだと思います。
なぜなら彼の選手がシーズン早々にパラグアイ記録を更新したり、あるいは彼と一緒に働いているぼくがほかのグループの選手も教えてその選手たちも成長しているから。その結果として全体的にパラグアイ陸上競技のレベルが上がっているから。

分かるけども。期待したい気持ちは。
でもまだ混成選手は18歳。きつい言葉がけによって陸上競技から離れることがあってはなりません。

そんな状況で年長選手がカウンターパートに伝えてくれたのは本当にうれしかったですね。
ぼくが今までその選手に伝えてきたことを彼女自身が大切だと理解して選手を守ろうとした。これ、本当にすごいですよ。

 

 

混成競技なので本番にどうなるかわかりません。
ひとつの失敗が南米大会への選考に大きな悪影響を与えてしまいます。

今回の過度な期待が試合当日に悪くでなければいいですが…

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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ABOUTこの記事をかいた人

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。