現地人がこれから前に進むための最終報告会

2019/9/13の記録

 

 

配属先での最終報告会が終わりました。

 

 

ぼくは一切原稿やパワーポイントを準備せずに発表を行いました。というのはそもそもパワーポイントを利用するとその画面ばかりに目がいってしまって話が入ってこない可能性があるから。せっかくの報告会の機会をただ「聞く時間」にするのはとてももったいない。

そしてぼくの活動で大切にしていたことは「会話」。だから報告会という名目ではありましたが、結果的に本当に会話をするような形で時間が過ぎていきました。

 

 

ぼくが自分の活動の振り返りをすることは大切だし、それを報告会に来てくださった方に対して話すのは重要だと思います。それは今までぼくがどのような想いで、考え方で活動してきたかを知ってもらうためです。

でも、やはり現地の人に当事者意識を持ってほしいんですよね、ぼくは。ぼくが発表をして「その通りだ!」で終わったら何の意味もありません。納得するための報告会じゃなくて先に進むための報告会なので。

調整員の方はぼくが何も準備していないことに若干不満そうではありましたが分からなくもありません(笑)JICA的には形になってたほうがいいですからね。

でもぼくはこの報告会に関してはJICAのためではなくあくまでも関わってきた方々に対してのものにしたかった。だから会話式にしました。JICAのための報告会はJICA事務所で行えばいい話なので。ぼくが大切にしてきたのは「会話」だからそれを最後まで徹底しました。

 

 

結局会話式だといつも話しているような話になってしまいますが、だからこそ大切。課題を忘れずにいるということが大切。

特別なことを言えば「なるほど!」というインパクトはあるかもしれませんが、結局日常を作ってるのはそういう真新しいことではなくていつもの習慣ですからね。だから

  • もっと協力しよう
  • もっと話をしよう

伝えたことは大まかにこの2点だけだった気がします。

 

 

もっと協力しよう、話をしようというのは単なる提案ではありません。実際に今までできなかったけど1年間でこれらがうまくできるようになった結果として選手の記録が伸びたしたくさんのパラグアイ記録が生まれました。その成功体験をこれからもっと磨いていこうという前向きな提案。つまり「できているけどもっとよくしよう」という提案。

技術的なことも確かにありますが、今までやってきた「一方的な技術の伝達」ではなくて「話し合いによって技術を模索する」という形になったという点から見ても、やはり会話ができるようになったことで一段階レベルアップした気がします。

結局、会話という行為自体も日常的なもので特別ではありません。だからこそそういう習慣を変えれば現地人の負担にもなりません。負担にならないということは持続する可能性があるということです。

 

 

パラグアイは

  • お金がない
  • 知識がない
  • 指導者がダメ
  • 食事の質が悪い

などなどいろいろ批評する人がいますが、批評だけでは現実は変わりません。確かにこれは陸上競技でトップレベルを目指す上ではマイナスかもしれません。でもこれをマイナスと捉えるか条件と捉えるかでその後の考え方が変わってきます。

マイナスと捉えれば今までと同じ、その境遇に嘆き悲しむだけ。でも条件と捉えればその中で工夫することができます。

結局のところ、どこの国もいいこともあれば悪いこともあります。日本は先進国だし確かに競技力は高い方と言えますが、本当に世界のトップを目指すなら何かが足りません。それは身体的能力かもしれないし知識かもしれない。海外に飛び出す勇気が足りないことかもしれない。マイナス面は必ずあります。

でもそれが日本の条件であればその条件の中で工夫するし、その条件では成長することができないと考えれば海外に行きます。

こういうことです。状況を嘆いても仕方がないんです。結局はまず条件をしっかり把握して、そこからできることを考えることが大切なんです。

 

 

ではパラグアイでは条件がある中で何ができるか。

それが初歩的なこと、

  • 協力
  • 会話

です。だからこそこれを重視して活動してきました。できないことに目を向けるのではなくできることに目を向けてそれをブラッシュアップする。これが重要。

 

 

実際これからパラグアイ陸上がどうなっていくか分かりません。でも自分たちで変われるきっかけを作ることはできたのかなと思っています。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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ABOUTこの記事をかいた人

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。