青年海外協力隊の活動が全て終了しました

2019/9/23の記録

 

 

出国前に普段指導している選手とカウンターパートから送別会をやってもらいました。

別に彼らは忙しいというわけではないですが、あと2週間後から全国大会やアルゼンチンでの大会、そして今年最後の大会があるという状況の中、こういう送別会をわざわざ開いてもらって感謝しています。

写真を見ると「あぁ、こんなにも人に恵まれたんだな」と感じます。

 

 

 

そして帰国直前まで練習を見ました。

本当はもう別に行かなくてもよかったのですが、やっぱりこれがぼくのやり方だなと。最後の最後まで、少しでも大会でいい結果が出るように。

 

 

2年間の活動で感じたのは

パラグアイは別に劣っていない

ということ。

 

 

確かにぼくが来たときは弱かった。前任者が2016年に選手と指導者を連れて日本に行ってあれこれしたみたいですが、ぼくがアスンシオンに上がって来た2018年に受けた印象は「何か日本遠征が生かされているのか」というもの。本質的に大切なことができていない状況でした。

そして任地変更になってから「コミュニケーション」をテーマに約1年4ヶ月活動してきました。その結果は競技成績に著しく現れました。

たった1年4ヶ月。そしてやってきたことは多くはないですが、それでも成果が出た。競技レベル向上に必要なことがいかに基本的なものなのか彼らは感じることができたと思うし、ぼく自身も改めて実感することができました。

バイオメカニクスとか栄養とかメンタルとか、そういうのが大切という割に使いこなせていない。ならそんな難しいことをしないでまずはもっと簡単なことを確実にできたほうがいい。だからコミュニケーション。コミュニケーションをとることができれば「バイオメカニクスが大切だ」という一般論で終わるのではなく「○○が大切だ、なぜなら~だから」という議論になります。考えるようになるのです。

だからパラグアイ陸上は強くなりました。コミュニケーションをとって考えるようになったから。本当に簡単なことですが、パラグアイ陸上にはこれが大切でした。

金がない、環境が悪い、道具がない。それは全部言い訳。この状況で強くなれるように考えないといけないんです。それが指導者の仕事だし、彼らの責任。だからこそ、この状況でぼくも同じように工夫しました。お金も使っていないし使う道具も変わっていません。同じ状況でただ工夫しただけ。同じ状況なら彼らにだってできるはず。

 

 

だから別にパラグアイ陸上は劣っていないんです。

ただやることをやっていない。ただそれだけ。だからやるべきことをやれるように促すことを努力してきました。

今年行われた世界リレー選手権で同じ南米大陸のブラジルが優勝しました。そのほかにも各種目で南米の選手が世界で対等に戦えています。確かに南米は経済的に日本やアメリカやヨーロッパに劣っているかもしれませんが、でも必ず成長できる手段があるはずなんです。それをブラジルやコロンビアをはじめとした同じ南米の国が証明しています。

もちろん弱小国をたった1年で世界レベルに押し上げることは難しいです。でも南米大会初の男子200mの銅メダル、20歳以下南米大会の混成競技優勝、リレー銀メダル、やり投げ銅メダルなど、少しずつ結果を出せるようになってきました。絶対にできるはずなんです、あとはやるべきことをやるかやらないかだけ。

 

 

たった1年だけどできることを証明しているんです、選手たちは。あとはもっと向上心や探求心を持って陸上競技に取り組めるか。そこです。

 

 

選手のレベルが低いのは選手のレベルを低いままにしているから。なら高めればいい。それを高めれば自然と底辺が上がってくるから。

もう歳だから競技成績を向上させるのは難しい?世界ではむしろ競技年齢は上がっているけど。

食べ物が悪いからダメ?別にほかの国の食事も完璧ではないけど。むしろ悪い食事を補う何かがあるのではないか?

道具がない?ぼくから見たら何一つ不自由ないけど。

要は「言い訳するな」ということ。言い訳をするからパラグアイは劣っていると感じるんです。なら言い訳をなくしてコツコツやるしかないんです。魔法なんてない。結局どの国も地道にやってきた結果が今なんですよ。

パラグアイはこの「コツコツやる」ができない。常に魔法を求めてる。でもそれじゃあダメ。でもこのコツコツやるをこの1年間地道にやってきた。だからパラグアイでもできるはず。

ぼくからの願いは「言い訳せずにやってほしい」です。

 

 

ぼくはもう一度パラグアイに戻ってきますが、まずはボランティアが一区切りということでこれまでありがとう。

本当に感謝しています。ぼくも貴重な体験をさせてもらいました。ボランティアこそ得るものが大きいというのは本当だと思います。

これからもこの経験が生きるようにぼくも自分の人生を歩んでいきます。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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ABOUTこの記事をかいた人

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。