2019/4/24の記録
そうすると選手に力説してるのにカウンターパートが真剣に聞くんだよね。そしたら彼も選手に「例えば投てき選手で投擲前に叫ぶ人いるでしょ?それもそうだよ!」と説明した。
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) April 24, 2019
選手と彼の問題は【練習中に話をすると選手が萎縮してしまうこと】だから、今回の話がカウンターパートに役立ってほしい。
混成競技選手の南米大会の選考大会が近づいて来るにつれてカウンターパートの期待が大きくなってしまい、選手への言動がきつくなってしまいました。
その結果として、彼女は練習中に泣きそうになってしまうしテンションは低いしモチベーションもよくありませんでした。
指導者の過度な期待、その言葉が選手にとってときに凶器になってしまいます。
メンタルの問題は指導者が作り出している可能性があるのです。
そんなことがあったあとにたまたまたぼくと選手とカウンターパートが近くにいて練習するという状況がありました。これはいいと思い、選手がいい状態になれるようなサポートをしてみました。それが
ただ会話をする
というものです。
では、なぜ会話をすることがリラックスにつながるのでしょう?そしてどうして会話が大切なのでしょう?
会話をするときってどうですか?楽しくないですか?
それを利用するのです。
楽しい話をしていると自然と笑います。顔がほぐれます。
特に女性選手は話をすることが好きです。それは仲間を大切にする、みんなで頑張る、そんな女性が多いからです。
つまり、女性が好きなこと、そして会話のポジティブな面を掛け合わせることで女性選手にとって大きなプラスになるということです。
そもそも、スポーツ選手はなぜ練習の前にウォーミングアップをするのでしょうか?どうして体操をするのでしょうか?
それは身体をほぐすことで動きやすくするためですよね?これはスポーツをやっている人だったら多くの人が納得すると思います。
ほぐすと動きやすくなる。
言い換えればほぐれてなければ動きにくいということです。
体全体は連動しています。
つまりたとえ準備運動で身体をほぐしたとしても顔が引きつっていたら絶対にリラックスできません。顔の引きつりが体全体の緊張につながってしまうからです。
だから話をするんです。顔を使うから。
ではなぜ会話なのか?
別に顔のマッサージでもいいんです。でも顔のマッサージと会話の決定的な違いは「感情にまでポジティブに働くかどうか」です。
自分で顔のマッサージをしてもきもちいかもしれませんがウキウキにはなりません。でも楽しい会話をすればマッサージと同じように顔がほぐれ、さらにウキウキします。このウキウキが大切です。
さらに会話は圧倒的に取り組むハードルが低いですよね?だってぼくたちは意識せずとも会話をしているから。会話をするという習慣をうまく利用するだけで選手のリラックス効果に結びつけることができるのです。
選手のメンタルが弱い?
それは本当のトップのトップの話。
多くのレベルの選手には会話をして萎縮しない状況を作ったりのびのび競技ができる環境を整えるだけで十分なメンタルトレーニングになります。
難しくありません。
多くの問題は指導者の選手に対する過度な期待と、その期待に反したらどうしようという選手の萎縮です。なら常日頃からその萎縮を取り除けばいい。
その手段が会話です。
心と体は連動しています。そして顔と体も連動しています。
よく緊張している選手を見たときに「笑って!」という人がいますが、それがいい例です。笑えばリラックスできることを知っているから。
この記事を読んでくれた選手、あるいは指導者がこの簡単なリラックス方法でお互いの緊張がなくなって楽しく競技ができますように。

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