2019/3/22の記録
自分で言うのもあれだけど、活動は順調だと言い切れるし、残りの任期6ヶ月最後まで順調にいって最高の形でボランティアを終えることができると思う。
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) March 21, 2019
そう思うのは、ぼく自身は積極的に働きかけるタイプではないものの、活動に結果を求め、姿を見せ、現地人の情に触れられていると感じるから。
陸上競技という職種で当事者として活動するぼくができることは「現地人の情に訴えかけること」だ。すげぇ!かっけぇ!おもしれー!おれもああいうふうになりたい!これが重要なのだと思う。
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) March 21, 2019
もし本当に活動を文化として残したいなら、正解不正解関係なく現地人の情に触れて動かせばいいのではないか。
これはスポーツだと特にそうなのかもしれませんが、「相手の情に訴えかける」というのは本当に大切なことだと思います。結局、人の情が動かなければいくら正論を言っても何も変わりません。パラグアイの人に「健康のために野菜を食え」という彼らの健康のための正論を言ったとしても、野菜の健康効果を実感したり野菜の素晴らしさを理解したりできなければ野菜を食べません。
陸上競技に関しても同じことが言えて、どれだけこのトレーニングが効果があると提案しても彼らが納得したりメリットを理解できなかったりしたらやりません。つまり、正しいかどうかよりもどれほど相手の情を動かせるかということのほうが重要ということです。プレゼンテーションは発表者の発表の仕方によって受けての発表や発表者に対する印象が変わります。これと同じで、発言者自身のキャラクター(例えば同じことを言うにしても一般人より芸能人のほうが正しいことを言っているように思えてしまう現象)や発言における演出の仕方が相手を動かす上で大切だと思うのです。
過去にも同じような記事を投稿していました。
こう考えると相手に期待をする必要もなくなります。自分がこれだけ頑張ったのに相手は何もしない、なんなの?ということがなくなります。どれだけ相手のことを考えたとしても考えるだけでは人は動きません。人を動かすのは行動です。つまり自分の行動や態度次第で自分を取り巻く環境に影響を与えられるということです。
活発なコミュニティにしたければ自分自身が明るく取り組む。学校で静かに勉強する環境を作りたければ相手の注意を引く語り方をする。勝負する集団を作りたければ毎日の練習で目標を確認する。自分やコミュニティが理想とする未来を実現するためには自分たちが理想とする未来の自分を演じればいいのです。
- モデルとなりそうな人物に対して結果が出る指導をする
(ぼくにとっては結果を出せる指導者を演じる、選手にとっては結果が出るというメリットを得られる) - 結果が出る
(ぼくにとっては他の選手に結果を出す指導者であると認識してもらえる→選手も「あの指導者の話を聞いてれば記録を更新できるかも」と思わせる(思わせる=感情の変化)) - 結果を出す選手が増える
(結果を出せる集団ができてくる→結果を出せる雰囲気ができてくる) - 地域、国レベルで結果を出せるようになる
(パラグアイの陸上競技のレベル向上)
このような感じでぼく(と配属先)は未来をイメージしているから、それに見合ったプロセスになるように4の行動や態度を取っています。未来から現在必要な行動を逆算しそのための行動を取ることができれば対象者はメリットを感じられるはずです。メリットを感じることができれば人は動きます。動き出して「自分たちにもやれるかもしれない」と思えば行動が加速していきます。
人を動かすのは情です。
だからこそ情を動かす活動や取り組みをすることがボランティアの活動には必要になると思います。

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