2019/3/16の記録
試合が近いからどうすればいいコンディションで試合を迎えることができるかを考えることができている。
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) March 16, 2019
これは以前に練習を大まかに記録するためのカレンダーを選手にやってもらってるのが役に立っている気がする。選手は、今自分がどこにいて何をやっているのかを理解している。
選手が自分の現在地を正しく理解することができるようになりました。
- 今どのような状態か
- 何ができているか
- 何ができていないか
- 何が必要か
これらを考えられるようになっています。今やるべきことを正しく理解できているのはしっかりとした自己分析ができているから。自己分析ができず、ただ指導者の言うことを忠実に行っているだけではこのように考えることはできません。なぜならやらさせる練習に主体性は生まれないからです。主体的であるからこそ向上したいという欲が生まれ、そのためにはどうしたらいいかを考え抜きます。指導者の指導以前に、選手の内から沸き上がってくる情熱に勝るものはないのです。
トップ選手は昨シーズンが終わってから怪我の治療で鍛錬期はうまくトレーニングを積むことができませんでした。そのため、今回の鍛錬期は頭を使って制限のある中で以下にトレーニングするかというのを選手がしっかり考えて行動することができました。今まで行ってきた鍛錬期と今回ぼくがいた鍛錬期だとおそらくやっていることが全く違ったことと思います。
満足のいくトレーニングができなかった+新しいことへの取り組みで最初は結果が出ないかもしれません。でもそれは自分の限界を壊すためには絶対的に必要なこと。試合で勝負するのはほかの選手であって自分ではありません。よって試合では相手を上回る必要があります。その試合で相手を上回る、これを成し遂げる方法がトレーニングであって、そのトレーニングによって自分の限界を少しずつ壊して突破することが最終的に勝利につながります。試合で勝負するのはほかの競技者ですが、勝利の本質は自分を高めることにあるのです。
Twitterにも書きましたが、鍛錬期に練習を記録する取り組みをしました。それもあってか、練習を長期的に考えることができるようになっています。競技者や指導者の間違いは成果を手に入れたいがためにその日のトレーニングだけきつくなってしまうこと。きついトレーニングを選手がこなすことができたら素晴らしいトレーニングだったと褒め称えますが、一日のトレーニングでは強くなりません。日々の積み重ね、正しい努力の積み重ねがいい結果につながります。
一日だけのトレーニングでは長期的な目線でトレーニングを計画することもできませんし、結果もその時だけになってしまいます。なにより、選手のモチベーションの低下につながってしまいます。心技体のバランスが必要な競技スポーツで「体」だけに着目した練習をしても、やはり求める結果は得られないのです。
このように選手が今何をするべきかはっきり理解していると、シーズン中に過度なモチベーションの低下も怒りません。なぜなら調子が悪い時であってもやることが見えているし、その理由を理解しているからです。結局のところ、心技体のバランスがいいトレーニングを長期的に継続することが選手のモチベーションの維持に繋がり、このモチベーションとともに選手はシーズン最大目標に向けてのプロセスの明確なイメージができるようになるのだと思います。

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