今年は7月と10月の2回だけ、全ボランティアが首都に集まります。
つまりそれ以外で違うボランティアと会う機会は自分で作らないといけない。ぼくはたくさん休暇をとってでもいろいろなボランティアに会う価値は大きいと思っています。
— 大村康太@自己ベスト更新の先生 (@KotaOhmura) March 12, 2018
https://twitter.com/KotaOhmura/status/973217279558156293
ぼくは青年海外協力隊としての1年目の活動は頑張らなくてもいいと思っています。
もちろん、ここで言っているのは「頑張らなくてもいい=結果を求めない」ではありません。
やる気と成果は比例しないし、やる気がなくても活動できる、成果を残すのが大切かなと。
その代わり、
頑張らなくてもいいから1年目の隊員はもっと他の隊員と交流する
ことが大切だと思っています。
もう少しでパラグアイに来てから半年が経つぼくですが、
もっともっと活動以外の時間を作って積極的に他の隊員とコンタクトをとろうと思います。
その理由を3つ紹介します。
目次
1.ボランティア活動は団体戦。仲間の存在自体が自分の支えになる。
ボランティア活動はそれぞれの任地で行うので、普段は自分ひとりでやらなければなりません。
けど、本当にそうなのでしょうか?
ぼくは一人で任地に閉じこもって活動し続けるなんて無理です(笑)
実際に1年目を経験している途中で思うのですが、
- 活動が楽しい
- ホームステイ先の人が優しい
- 周りの人が親切
そんなプラスの状態であっても、やっぱり寂しいんですよね。
楽しいことがたくさんあっても楽しい感情とイライラする感情の起伏が激しい。
精神的に波があるんです。
そんな時に支えになる人がいるだけで、明日も頑張ろうって思えるんです。
まぁ、別に頑張らなくてもいいのですが、
自分以外にも仲間がいる
という事実があるだけで前向きになれるし、もうちょっと踏ん張ってみようかなという気持ちになれます。

ぼくの支えになっている人はたくさんいますが、やはり同じスポーツ隊員の支えはぼくにとって大きい。
精神的な支えって必要です。
これ、派遣前訓練と状況が似ていると思うんです。
別に一人でも派遣前訓練は乗り切ることができますが、結構辛いんですよね。
実際ぼくもなかなか訓練の環境に馴染むことができず、本来は人がいたほうが楽なことをひとりでやって。
それですごく辛いなって思ってました。
ひとりでやってもできるけど、共有できない。
楽しいことも、辛いことも、悲しいことも。
そうすると今度は寂しくなるんです。
人はそんなに強くないから、寂しくてどうしようもない環境になってしまうとただただ辛くなってしまう。
辛くても活動できるかもしれませんが、どうせ同じ活動をするのであれば楽しい方がいい。
そんな時の支えってやっぱり仲間。
存在自体が支えになります。
たとえ任地から遠くにいたとしても、自分も、そしてあなたもいるという共同体感覚が人間の弱さを補うと思うのです。
活動は職種が違えば技術的な面でお互いに助け合うことはほぼできません。
だけど、精神的な支えにはなる。
「心技体」のバランスって協力隊にも大切で、「心」のバランスを取ってくれる存在の一つが仲間。
それもお互いの状況を知り合える協力隊の仲間。
家族でも日本にいる友達でもなく、協力隊の仲間です。
2.仲間からの情報がその国や文化を知るきっかけになる
ぼくが住んでいるのはパラグアイでも田舎の地域です。
首都にも何回も上がっていますが、生活レベルや住んでいる環境は全く異なります。
そしてぼくの任地よりももっと貧しいレベルの地域で活動している隊員もいます。
つまり、
「自分が活動している地域=その国ではない」
ということ。

田舎の学校はこんな野原で牛の糞が落ちているようなところで体育をしますが、首都は違う。その他貧富の差、南北の差、日系移住地など。
パラグアイは貧富の差が激しい国です。
ぼくが住んでいる地域やそれ以上に貧しい地域だけ見れば発展途上国ですが、首都アスンシオンは日本人以上にお金持ちの人がたくさんいます。
パラグアイは実は中進国。
自分の地域だけで活動していたら絶対にパラグアイに対する理解が深まりません。
自分が住んでいる地域というフィルターを通すだけでは不十分なんです。
他の例として、パラグアイには多くの日系社会があります。
パラグアイの歴史を理解する上で、パラグアイでの日系人の存在は欠かせません。
パラグアイを作ってきた日本人がいるのです。
自分の地域だけで働いていたら絶対に縁がない地域なので、自分から出向いて情報収集をする以外にその社会を理解することができません。
そんな時に違う地域で活動する隊員の情報は、国や文化を理解する上ですごく役に立ちます。
一人でも活動できるかもしれませんが、任期は2年。
長いようで短い。
任期2年でパラグアイの全てを理解するなんて無理な話ですが、2年間でもっと国や文化を知るためには多くの人と繋がりを持ってその社会に触れることが一番だと思います。
一人では限界があります。
3.他の隊員と交流する=自動的に休暇を取ることになる
他の隊員と会うなら
自動的に休暇を取ることができます。
活動をやっているといつの間にか休みを取りたくても休めない状況になってしまう可能性がある。
日本社会と同じ。
本当は休んでも大丈夫なのにいつの間にか「休む=悪」みたいになってしまう。
だからあえて休みを取りにいく。これが重要だと思うのです。
休みを取りたくても休めない。だからとりあえず働く。
そうやって自分を消耗していく前に、自分から自分の身を守る。
その手段が「他の隊員に会う」ことです。
自分が少し休んだくらいで現地人が活動ができなくなるような活動はそもそもちょっと方向性が違う気がします。
だから積極的に休むべき。
他の隊員と会えば心置きなく日本語を話せます。
違う言語で細かなニュアンスまで伝えきれない普段の生活から解放される瞬間。
日本人とつるむのは良くないとか変なこだわりを捨てて、思う存分日本語使って話してリフレッシュすればいいと思うんです。
1年目は適応期間なのだから、自分が大変な状況になる前に仲間を頼るのは何の問題もないしむしろ必要なことです。
まとめ~他の隊員は自分の支えになる存在~

1年目は試行錯誤しながら楽しいことと嫌なことを同時に経験していく時期。
すべてが新しくて、その全てに反応する時期。
だからこそストレスも溜まりやすい。
そんな人を支えてくれるのは紛れもなく隊員です。
- 仲間の存在が自分の支えになる
- 隊員からの情報が国や文化を理解するきっかけになる
- 適度な休暇、リフレッシュになる
中には大丈夫という人もいるかもしれませんが、活動ばかりしていても失うものもある。
だからこそ活動はしつつも休める時は積極的に休みを取って、どんどん他の隊員と交流するべきだと思います。

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