2019/9/30の記録
青年海外協力隊の感謝状を頂いた。
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) September 25, 2019
これで晴れて任務終了。
派遣前に協力隊の存在を教えてくれた方、試験対策をしてくれた方、協力活動とはなんぞやという一例を示していただいたOVの先輩方、異国の地に送り出してくれた家族、同期、配属先の人、選手、応援してくれた方、ありがとうございました。 pic.twitter.com/Aq2zciscD2
青年海外協力隊としてのすべての任務が終了。
東京で感謝状を頂いて本当にすべてが終わりました。
思えば大学の卒論発表会が終わって逃げるように海外旅に出たことが青年海外協力隊のきっかけでした。大学時代は自分が変わり者である感覚やそれが他人から理解されない苦痛で日本自体が嫌いという感覚になっていました。そんな時に日本を離れたいという気持ちで外に出ました。
初めての海外旅。ラオス。
そこで青年海外協力隊OBOGの方にたまたまお会いすることがあって、そこから全て始まったんだなと思うと感慨深いです。正直どんな話をしたか覚えていません。でも「青年海外協力隊はよかったよ」という話だけは覚えているし、それがずっと頭の片隅にあったのだと思います。そうして仕事をやめて協力隊に参加しました。
協力隊に参加するにあたって多くの人にサポートしていただきました。このブログやSNSを通じてたくさんの人と交流を持つことができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
次はぼくがこの経験や受けてきたサポートを他の人に回す番。ぼくだけで終わるのではなく循環を作ります。
苦労も多い協力隊活動でしたが、ぼくも参加してよかったと思っています。だからこそ、ぼくもラオスで出会ったOBOGさんのように、国際協力に関心のある人に対しては青年海外協力隊(これからはJICA海外協力隊)を勧めたいです。
帰国後面談で少し喋ったことで忘れたくないから簡単に書くけど、青年海外協力隊に参加して
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) September 30, 2019
・自分らしい軸ができた
・自分はこれでいいんだという肯定感が生まれた
・別に無理しなくていいんだと思えるようになった
・まぁなんとかなるっしょと思えるようになった
まだまだあるけど得たものが多い。
さて、帰国後に行われた帰国後面談。
感謝状をもらってサッと帰るのではなく、このプログラムがあってよかったです。
ほかの隊次の方たちはどのようにやっているかわかりませんが、ぼくはボランティア6人+JICAの職員3人くらいの面談が行われました。面談といっても堅苦しいものではなく、
- 協力隊の経験はどうだったか
- どんな苦労があったか
- どんなことを工夫してやってきたか
などといった、協力隊活動の中でだれもが経験し考えてきたことを話すといったものでした。
でもほかの国に派遣されていたボランティアの話も聞けるとあって、ほかの国の事情や考え方、活動の取り組みを聞くことができたのはぼくにとってプラスになりました。
そして面談の中で自分のこれまでの活動や考えを言語化して
- 自分らしい軸ができた
- 自分はこれでいいんだという肯定感が生まれた
- 別に無理しなくていいんだと思えるようになった
- まぁなんとかなるっしょと思えるようになった
このようなことが青年海外協力隊の経験で得られたのだと確信しました。
面談で「協力隊経験でよかったことは?」みたいなことを聞かれたのですが、ぼくは素直に2の「自分らしさと自分への肯定感」について話しました。
冒頭にも書きましたが変わり者である苦しさがあった青年海外協力隊前。それが今は別にどうでもよくなった。これがぼくにとっては本当に大きい。これは成長というよりも考え方が変わったというほうが表現として正しいです。実際ぼくは今でも大学時代とあまり変わっていないと思います。でも自分はこれでいいんだと思えるようになったし、こんな自分を受け入れてくれる人もいるということを青年海外協力隊の活動を通して学びました。
別にほかの人に無理して合わせる必要もなくて、自分らしくいることを心地よく思ってくれる人をいることを学んだんですね。そして自分らしい自分でも通用することが分かったのです。これが自分らしい軸の形成にもつながりました。
協力隊参加前は人生の考え方がネガティブだったものがポジティブに変わった、これは本当に大きな変化だと思います。
そして4つの項目どれを見てもそうですが「ポジティブ」になりました。それは全部「自分らしさと自分への肯定感」から来ていると思います。
青年海外協力隊は人それぞれだから別に活動の比較をする必要もないし、その人の個性を活かした活動をすればいい。そんな話を聞いてきた。本当にまさしくそのとおりで、個性を活かした活動をする中で現地の人に今のぼくを受け入れてもらえたというのが今の自己肯定感の高さに繋がってる。
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) September 30, 2019
得たものもありますが変わらなかったこともあります。
それが価値観です。
先ほど「大学時代とあまり変わっていない」と書きましたが、結局青年海外協力隊の2年間を通して自分の考え方が全て変わることはありませんでした。海外に行けば考え方が180度変わるとよく言われていますが、ぼくにはなかったです。
でも変わらなかったからこそ「他人と違ってもいい、自分らしくていい」という肯定感につながったのだと思います。
そもそも人はみんな違います。それを無理して合わせようとするからおかしくなる。だからぼくは大学の時に心身を壊しておかしくなりかけました。
日本の社会全体に「平均がいい」「みんなと同じが良し」という考え方が浸透しているから出る杭は打たれます。でも出る杭は「個性」なんですよね。それをわざわざ潰す必要はないんです。
その個性をいかんなく発揮できたのが青年海外協力隊での活動でした。そしてその個性に人は寄ってきました。だから別にいいんです、出る杭でも。出る杭には出る杭なりの生き方があるし、その生き方を応援してくれる人もいます。一緒に夢を追ってくれる人だっています。当然日本では出る杭は少数派でしょうが、でも同じような少数派が同じように集まってきます。
結局、ぼくのような出る杭、少数派は関わる人間が違うというだけなんですよね。この学びは本当に大きいです。
だから「別に自分は自分でいい」という自分軸ができました。別に多くの人が自分を変わり者扱いしようが関係なくなりました。「自分は自分、他人は他人」ただそれだけ。
なので本当に自分の気持ちに忠実になったし自由になりました。
協力隊に参加してよかったことは?と聞かれたらいろいろな答えがあると思いますが、ぼくは「自分らしくてもいい」ですね。
だからこそ、ぼくは
- 自己肯定感を持てない人
- 自分に自信がない人
このような人に協力隊プログラムを経験してほしいです。もちろん協力隊プログラムは現地の人のためが第一の目的にあるので自分のためは次なんですけど。でも自分の人生に前向きになれると個人的な経験から思います。
いろいろ大変なこともあったけど、青年海外協力隊は本当にいい経験になりました。本当に多くのことを学ぶことができました。

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