2019/3/1~2の記録
シーズン2試合目に向けての練習を終えました。
昨年度は試合前もなんとなく競技場にいてダラダラ過ごす、そして本来早く帰って休養を取らなければいけなかったのにそれができずに試合日に気持ちが上がりきらない、そんな状況を多く見てきました。もちろん選手たちも休養の大切さは理解していましたがあくまでも理解していただけ。試合に向けての休養をうまく取れていませんでした。それを選手たちが自分たちで口にしていたので、まずはしっかりと休養をとることで試合日にいいパフォーマンスを発揮できるようにすることが今年の課題です。なので、今回の試合は特別大切な試合ではないものの、試合前日は練習よりも休養を意識して早く練習を終わらせるようにしました。
【試合2日前の走幅跳練習(15歩)】
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) March 1, 2019
前の大会は追い風参考ながら初戦で自己ベストを更新。初戦が12歩で明後日の大会は15歩。スピードがつくから彼女の持ち味であるスピードを活かしやすくなる。
コンディション次第だけど、ぼくは5m60は跳べると思ってる。5m70跳べたらかなりいいかな。 pic.twitter.com/ueI63m1wWA
正確に言うと前日ではなく2日前の練習になりますが、彼女も昨年は試合前は好調だけど試合日にスイッチが入らないという課題を抱えていました。ぼくも同じことを考えていましたが、彼女が言うには原因は試合前にたくさん練習して精神的に疲れてしまうから、とのことでした。
今年から本格的に走幅跳に参戦するということで鍛練期から跳躍練習やドリルをたくさんやってきました。でも、たくさんやることで次の日に跳躍練習特有の疲労が溜まって足に違和感がある、そんなときもありました。また、彼女は過去に走幅跳か三段跳にチャレンジした時に足部を痛めた経験があるため、ケガを防ぐためにも練習量をコントロールしながら記録向上を目指すことも必要でした。そして今このような課題を彼女は理解し、指導者であるカウンターパートとも相談することで共通認識を持つことができています。結果としてケガをすることなく順調にトレーニングを積むことができています。
パラグアイの選手に限った事ではありませんが、練習が上手く詰めていなかったり自信がなかったりする選手は試合の前日まで練習量を落とさずにトレーニングをしてしまいます。身体を動かすことで安心感は生まれるかもしれませんが、それでは「試合で結果を出す」ための手段としては適切ではありません。なぜなら試合に向けて心技体のバランスを整えることが大切なのであって、たくさん練習をして安心感を得ることは本来の目的からズレているからです。
試合前日にあれこれいじっても意味がありません。なぜなら試合前の微調整は実力をつけるためではなくあくまでも調整でしかないからです。実力は試合に向けたプロセスで養うもの。前日にあれこれしてどうなることではありません。勝負するのは小手先の技術ではなく今までの積み重ね。だからこそ試合前にしっかりとした練習によって不安を取り除き、自信をつけ、試合で実力発揮できるように心技体のバランスを整えるために調整を行うのです。
全てのアスリートに当てはまることではありませんが、長時間練習に慣れてしまってはダメだと思います。得るもの少なく、身と時間を削るだけです。しっかりした目的を持っていて、その結果として長時間練習が必要なのであればそれは適切な手段になりえますが、ただ長い練習をしても練習課題を達成できないために記録向上の適切な手段にはならないでしょう。
「うまく練習することを考える」
うまく練習するためにはしっかりと考えなければいけません。その考えるという行為を選手たちは習慣づけなければいけません。自分でうまく練習する術を見つけることができたとき、心技体のバランスを整えることができるようになります。
ぼくが見ている選手は「うまく練習する」と少しずつ理解し行動できるようになってきているので、明日の試合ではいい記録を出すのではないかなと思います。

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