青年海外協力隊だからといって「スキル」は向上しないし「将来」も確約されない。

パラグアイに派遣されてから1ヶ月は現地適応訓練が行われ、そこから活動がスタート。

活動が開始してからさらに1ヵ月が経過して、青年海外協力隊としての任期は残り22ヶ月となりました。

現地適応訓練では同期隊員とともに新しい世界に触れることができて、任地に赴任してからはそこの生活、新しい異なる文化に慣れるために1ヶ月を過ごしました。

慣れるために2ヶ月を費やしてきたのです。

赴任初期は言葉もままならない状況、ホームステイ先の生活スタイルに合わせる、パラグアイタイム(外国、南米)に合わせるなど、とにかく慣れることに精一杯で自分磨きというものが全然出来ていませんでした。

 

 

派遣前、訓練所では将来について考える講座があったり協力隊の帰国後の進路に関しての情報を見てきたりしました。

以前は協力隊経験者でも需要がなかったらしいのですが、今では就職先を選ばなければむしろ重宝される場合も多くあるとか。

行動力、柔軟な発想、適応能力。

こんなことがきっと今の社会で需要が高まりつつあるから青年海外協力隊の需要も高まりつつあるのだと思っています。

 

 

ただ、ぼくは協力隊として2年間発展途上国で過ごす中で

「スキル」は向上しないし「将来」も確約されない

と考えています。

もちろん語学力は向上すると思います。

例えばぼくを例にすると、陸上競技の指導がスペイン語でもできるようになる。そうすれば日本以外での指導の機会にも恵まれるということです。

ただそれはあくまでも今ある能力においての選択の範囲が広がるだけであって、自分の武器である専門性が高まったわけではありません。

陸上競技の指導の例であれば、スペイン語で指導ができるようになったとしても指導力を向上させることには直接的には繋がらないし、その能力高めることができなければ「スキル」に関しては2年後も派遣前も大して変わらないのではないかと思うのです。

 

 

もちろん2年間は自分の専門性を生かした職種の活動をしていきます。しかも海外で経験できるということは自分にとっての大きな資産になります。

ただ、2年間その職種の活動をした、継続したからといって自分のスキルは向上しません。

経験値は増えるかもしれませんが、経験値とスキルは別物。

できるものをさらに伸ばす努力であったり、専門に関して新しいことを学ばなければ新しい能力は身につかない。

勉強だってそう。ある程度の英単語を知っていればもちろん会話はできるでしょう。ただそれ以上になるためには本当にそれだけでいいのでしょうか?会話できる能力があったとしてもそれ以上になれるような何かをしなければ成長できないのは明らかです。

 

外国で職種の活動をするということはいい経験ではあるが、直接的にスキルアップするわけではない。

 

青年海外協力隊として2年間活動した若者はたくましい!クリエイティブだ!

それはぼくたちを直接的に知らないポジティブな印象を持った他者の考え方であって、いざ自分が派遣前の自分を振り返ったとき、2年後何も変わっていなかったという状態って十分あり得る話。

「青年海外協力隊=成長」と捉えるのはちょっと違うかなと思います。

 

 

「青年海外協力隊=成長」でなければ、本当に将来を考えている人であれば自分から専門性、スキルを高める努力、または新しい能力を身に付ける努力をするべきです。

青年海外協力隊はたくさん活動するもしないも自由だし、その量に比例して成果が出るとは限りません。なんならぐーたらしていても2年間過ごすことも可能です。

それでも2年間任期を全うして帰れば、青年海外協力隊に大して好印象を持っている社会の人たちにとっては「立派な人間」に見える。無事に社会復帰できました。はいめでたしめでたし。

だけど、それは本当に派遣前の自分が望んでいた2年後の姿なのでしょうか?

 

 

青年海外協力隊の活動は職種によってはやることに制限がかけられています。

例えば医療職種であれば自分で注射を打ってはいけません。医療行為は禁止されています。

活動以外にも利益を得ることを目的とした活動も禁止されています。任期中は会社を立てて自分で商売をすることさえできない。

あらゆる制限がある中で2年間の活動をする。その制限の中に自分がやりたかったことが含まれている場合はなおさら「スキル」を伸ばす機会がなくなります。

だからといって「しょうがないよね」で終わらせてしまったら、自分がなりたい姿になることはできない。

結局のところ、しょうがないで終わらせずに何かしら自分でやるしかありません。

 

 

自分が考える理想の未来って自分で作るしかないんですよ。

青年海外協力隊としてのキャリアがその後の人生を作るわけではありません。結局は自分で切り開くしかない。

 

 

赴任1ヶ月目は自分が考えていたよりも生活に慣れるに時間がかかってしまって自分磨きというものができませんでした。

もちろん活動はしたし、1ヶ月目の自分の活動や地域の人との関わり方に関しては頑張ったかなと思っています。

ただ、その他に何かやったかといえばぼくは何もできなかったし、将来のことを考える以前に自分が今やりたいと思っていることさえもできなかった。

1ヶ月、1週間、1日の積み重ねが2年分積み重なっていく。そのうちの2ヶ月が終了して思うのは、「このままではこのままだ」ということ。変な満足感だけで任期が終わるのではないかと危惧しています。

 

 

生活に慣れることもこれから活動していく上でメリット、デメリットの両方あると考えています。慣れは惰性を生み出しかねないから。

協力隊として任地に放り出される。そこには少しの制限とたくさんの自由があります。

そんな環境だからこそ、スキルアップや将来に関して考えるのであれば自分を律する必要性ってすごくあって、全ての責任がボランティアその人自身にあるのだから、「慣れてしまって平和ボケ」なんて事態は避けたいですよね。

 

 

ちょっと話が長くなってしまったのでまとめると、

  1. 青年海外協力隊それ自体には「スキルアップ」や「確約された将来」なんて存在しない。
  2. 青年海外協力隊であることそれ自体が自分自身を成長させるわけではない。
  3. 結局は協力隊であるない関係なしに「努力」した人、「やった人」が自身が望むように成長できる。

なんかまとめたらデメリットっぽくなってしまいましたが(^_^;)、青年海外協力隊として活動していれば成長できると思っている人ほど考えるべきことなのかなと思います。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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ABOUTこの記事をかいた人

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。