「カウンターパートはいつもあれやれこれやれって言うだけで全然詳しく教えてくれなかった。だからこーたが来る前のトレーニングはモチベーションが下がってたしやりたくなかった。」って選手が言ってた。
哲学的なこと言ってるけど、ぼくは「陸上競技=哲学=アート」だと思ってるからそう伝えてる。
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) 2018年11月21日
選手はそれを理解してきているから、あとはカウンターパートにも説明したい。指導法を選ぶのは最終的には彼だからぼくがとやかく言うつもりはないけど、もし本当に競技育成のレベルを上げたいと思っているなら、簡単なことだから取り入れても損はないかなぁと個人的には思ってる。
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) 2018年11月21日
パラグアイの指導者には、
指導を具体的にできない
という問題があります。
指示は出します。でも、具体的に説明できないから
- やれ!
- いけ!
- がんばれ!
- もっと速く!
そんな単純な言葉しか言うことができません。
この言葉を聞いた選手は本当に自分の課題を克服することができるかというと、答えはどう考えてもNoなわけです。
ぼくはいつも指導するときに
ゴール
(練習目的達成=目標)
↑
なぜ注意しなければいけないのか
(プロセス④)
↑
”どうやるか”が決まったら、注意すべき点は何か
(プロセス③)
↑
何を”どう”やるか
(プロセス②)
↑
ゴールに近づくために何をするか
(プロセス①)
↑
ゴールは何か?
(何を改善したいか)
こんなことを考えながら指導しているし、細かくは伝えていないけど、だいたいこんなことを選手に伝えています。
でも、選手が言うには、そしてぼくが感じるには、カウンターパートの指導は、
ゴール
↑
がんばれ!
↑
何をやるか?
プロセスがありません。
がんばるだけで、根性論だけでゴールにたどり着けるならそんな簡単なことはありません。
ゴールにたどり着くには練習から根拠を見出さないといけません。
数学と同じです。
数学も途中式があるからこそ、それが根拠になって解にたどり着くことができます。
陸上競技と数学は同じですよ。
そしてツイートにも書いたけど、練習から根拠を見いだせるようになると、それが成長の証になるから、練習に対するモチベーションも上がります。
誰だって練習のタイムが伸びたらうれしいじゃないですか。そしたらもっとがんばりたいって思えるじゃないですか。
だけど、根拠のないトレーニングで記録が伸びたとしても、例えばそれが量をこなしたことによる記録の成長だったら、選手にとってはとても重い話ですよね。
記録を伸ばすのにこんなに辛い思いをしないといけないのか、、やりたくないわ、これ以上。みたいな。
そんな状態で練習に来ても、結局はやらされる練習になるしモチベーションも下がった状態でトレーニングすることになるから、結局練習効率が下がって効果を得られなくなります。
これが今までの問題ということが選手の話を聞いて、よりクリアに理解できました。
わからないからできないというのはしょうがない話ですが、カウンターパートは陸上競技が好きだからこそ、自分の指導スタイルを少し変化させるちょっとした勇気が必要なところかなと思います。

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