2019/8/27の記録
【元パラグアイ記録保持者の60m】
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) August 20, 2019
技術が改善されたことによって、接地ごとにスパッと決まるようになってきた。つま先から捉えに行くとこういう感覚は出ない。スパッと決まる瞬間は接地の瞬間に軸ができて、その軸の頂点までベクトルが現れるイメージ。
短距離の指導、本当に面白い! pic.twitter.com/om6ju9p5bv
最近の元パラグアイ記録保持者の練習です。
今シーズンは最大目標だった11秒台を達成することができました。追い風参考だったもののパラグアイ陸上の歴史では初の11秒台はとても価値のあるものでした。
南米大会では彼女が予想していなかったアクシデントが発生して思うようなパフォーマンスをすることができませんでしたが、気象条件やアクシデントを考えると自己ベストを更新できたような走りでした。
この11秒台を達成させるまでのプロセスは心身ともに充実していて、各試合ごとに成長を感じることができました。
- パラグアイ記録保持者の初戦とパラグアイ女子初の11秒台への挑戦
- アルゼンチングランプリ。女子パラグアイ記録保持者のハイパフォーマンス
- 怒りの感情でモチベーションを高めてパラグアイ記録更新
- パラグアイ史上初の女子100m11秒台達成
- 南米大会女子100m、決勝進出ならずも自己ベスト更新
でも、11秒台を達成してからは周囲からの見方が変わりました。今でこそパラグアイ記録はほかの選手が絶好の条件で出したものに変わってしまいましたが、実力は彼女が上。それは多くの人が理解しています。
だからこそ11秒台を達成したあとは周囲からのプレッシャーが強くなりました。その影響で彼女もコンディションを崩し、以降はあまりいい走りをすることができませんでした。南米大会後に行われた2試合が終わったあとは「少し競技場から離れたい」とまで言っていました。
そこから少し時間が経って、彼女自身も自分が今すべきことをちゃんと理解することができたからこそ、今調子を取り戻しつつあります。
全国大会は高速タータンで行われるから確実に11秒台が出る。追い風2mあればたぶん11秒7を切るくらいで走れる感じがする。
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) August 27, 2019
残念だけどぼくは全国大会前に帰国してしまうからその快挙を見れないけど、パラグアイ女子初の公認11秒台は安心して待ってられる。
選手も成長を実感して喜んでる。
レスト5分で100m*4という練習を行いました。
手動なので誤差がありますが明らかに速くなっています。最初に計測した11秒87も普通に計測しました。あまりにも速かったのでトータルでこのタイムという目的を達成するためにスピードを落とすように指示を出しましたが、のびのびと走れているのがタイム向上につながっているように感じます。
力的には追い風2mで11秒7かそれを切るくらいで走れるような力はあるかなと思っています。あとはきっかけ。1度記録を出せばそれが普通になるんですけどね、それがまだ。
今年は試合の気象条件が本当に悪くて記録を出すのが難しい年でしたが、最後はなんとかいい記録を出して気持ちよくシーズンを終わってほしいというのがぼくの願いです。
力はあるから、あとは自分のやるべきことに集中して、自分のために陸上競技をしてほしい、楽しんでほしいです。

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