条件によっては練習をサボる勇気も必要

2019/3/9の記録

 

カウンターパートの誕生日だったので彼は練習に来ませんでした(笑)

日本では誕生日だから練習に来ないというのはなかなかないですが、パラグアイでは誕生日は大切な行事なので私用を優先する文化があります。

 

 

さて、このような状況でぼくが練習を見ることになりました。でも天気がイマイチで気温が低い。彼らの指導者(責任者)であるカウンターパートがいない状況だと無理な練習をする可能性が生まれてしまいます。また選手たちも練習後にカウンターパートの誕生日会に行くので、会が終わって家に帰るのは深夜を過ぎます。悪い条件でたくさんの練習をして休養がしっかりとれないと、練習の意味はないとは思いませんが翌日からの練習で怪我のリスクが高まってしまうし練習効率も落ちてしまいます。

用事がある。それは当たり前のことですし、むしろそれを考慮して練習計画を立てることが指導者として大切だと思います。

家族とどこかに出かける、今日は友だちの誕生日、そんな時でさえ練習が優先だと生活の質が落ちます。生活の質が落ちるというよりも選手が「縛られている」という感覚を持ってしまうと、そもそも陸上競技自体がつまらなくなりますしね。ぼくは確かに競技力向上をひとつの目的として活動をしていますが、陸上競技が人生の全てではないと思っているし同じように私生活も大切だと思っているので、選手に用事がある場合はそこを考えて競技と私生活のバランスを取れるように心がけています。

もちろん、競技と私生活のバランスを取る「手段」を間違えればそれは甘えになってしまい、本来の目的である競技力向上を達成することができません。だからこそ、結果を出すための指導が必要なんですよね。ぼくはそう思っています。指導者の指導に対する自信や能力って選手の心の余裕にもつながると思います。

 

 

話が少しずれてしまいましたが、今回は

  • 天気がイマイチで寒い
  • 選手は練習終わりに誕生日会に出席するから休養がしっかり取れない可能性がある

この条件をもとに競技力向上を目的とする手段を考えるなら、ぼくは「ポイントを絞って早く練習を終わらせる」が適切だと思いました。

どんな時でも一生懸命に練習する選手がいますが、それはもちろん素晴らしい素質です。でも成長するための要因はトレーニングが全てではありませんし、休養を含めたトータルのバランスが大切です。休養でさえも動かないと不安になってしまう気持ちはわからなくもないんですよね。練習が少ないと不安になる選手もいますし。でも、何かをやればやるほど本来の目的から遠ざかってしまうというのはよくある話。だからこそ条件に制限があるときは目的を絞ることが大切なのです。

目的を達成すること自体が目的であれば、選手が自ら自分に必要なことを考えて実行します。その場合、たとえ指導者が提示したメニューを全てやらなくてもそれでいいわけです(相談があったほうがなおいいとは思う)。時にはサボってもいいんです。

「やらない・サボる」は悪いことではありません。ひとつの手段として捉えるべきです。

むしろ指導者は選手がなぜやらなかったのか、サボったのかの理由を正しく理解して選手の状態を把握するのに役立てるくらいの考え方が必要だと思います。寒いから?疲れているから?気力がないから?どこか違和感があるから?女性だったら生理の時期だから?このように考えることができたら指導者もいままでのプロセスを確認することだってできるわけです。なぜなら「今の状態は今までのプロセスの結果」だからです。

 

 

やらない、サボるが悪いことで、何が何でも練習しろという根性主義で状況がプラスになればいいですが、実際ぼくはその指導で強くなるのは難しいと思います。なぜなら「根性主義に論理がない」からです。

やはり、状況を適切に判断して時にはやらない、サボるという選択ができるような環境を作ることも指導者は大切だと思います。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。