ふと思ったけど、ぼくがやろうとしてる
「男子100m10秒51(-0.9)から10秒25」
っていう目標は、日本で言うと「高校トップレベルから大学生トップレベル、あるいは日本選手権決勝レベル」なんだなぁ。
不思議とできない感じがしないんだよなぁ。ボランティアっていう立場であっても。 pic.twitter.com/in96z0pxRV
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) 2018年11月10日
もし10秒25で走れる走力がつけば、200mも20秒50で走れるかもしれない。選手は200mも走れる選手だから。
そうすると来年の世界選手権、2020年の東京オリンピックが見えてくるよなぁ。選考基準があいまいだけど。
ともかく、そんなタイムで走れたらパラグアイの歴史が変わるのは確実。
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) 2018年11月10日
今の男子100mのパラグアイ記録は10秒44(+1.0)です。
これはパラグアイ国内で記録されたものではなく、南米ボリビアで開催された試合で記録したものです。
ボリビアの競技場は高地にあるので空気抵抗が少ない分、いい記録が出やすい。
だから、ぼくが指導しているこの選手はかれこれ4年間自己記録を更新していません。
でも今年というか、ぼくが前の任地から今の任地になってから指導に関わっていますが、少しずつ走りと記録が安定するようになってきています。
以前の大会でも、選手にとってはすばらしい記録&大差で優勝することができました。
【男子100m、パラグアイ国内で出した最高記録を更新しました(10.51 -0.9)🎉🎉】
パラグアイ記録は本選手の10.44(+1.0、2014年)で標高が高いボリビアで出したもの。自力が付いてきた。
まだ4ヶ月しか活動できてないけど、ようやく結果の面でパラグアイに貢献できたかなと思います。 pic.twitter.com/ab6pO0563r
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) 2018年10月20日
2014年に出されたパラグアイ記録の走りを見ていないので確実なことは言えませんが、この今の走りが実力だと思います。
言い換えれば、パラグアイ記録は「出てしまった」記録。
この10秒51は、パラグアイ国内で記録されたものとしては過去最高だそうです。
そんなことで、ぼくが指導に関わり始めてから少しずつ成長を実感している選手。
練習をすればするほどどんどん動きがよくなってきています。
前回の記録10秒51(-0.9)は風を考慮するとパラグアイ記録とほぼ同等かそれ以上の価値があります。
ということで、来年の目標は、
10秒51(-0.9)
↓
10秒25(+??)
に定めました。
日本で言うと10秒5は高校性トップレベル。
10秒25は日本選手権決勝レベル。
前回の大会で選手自身も確かな手応えをつかんだ様子だったので、来シーズンの試合までの5ヶ月次第ですが、充分可能性のある記録だと思います。
そもそもどうして日本選手権決勝レベルまで成長できるかというイメージができたかというと、
- 持ち記録のレベルが低い
- 選手自身がさまざまな変化を感じられるようになった
- 練習に対する意欲が出てきた
ざっと考えて、この3つの理由からです。
このうち2と3がものすごく重要。
やらされていた練習
↓
自分で感じ、考え、自発的に練習しようとする姿勢
今までは口ではパラグアイ記録を更新したいと言っていましたが、行動が伴っていませんでした。
それが少しずつ言動と行動が一致するようになってきたのも大きな成長です。
練習の時から言動と行動が一致するようになれば、そういう小さなことの成功体験を積むことができるから、パラグアイ記録の更新の可能性なんてグッと上がります。
競技をやっているのは選手。
だからこそ、やっていて楽しい陸上競技と、自分の競技人生を追求しようとすること。
これが選手には求められていると思います。
パラグアイは長距離が盛んではない分、誰が走っても楽しんでいる短距離での活躍が、パラグアイの陸上競技を盛り上げるのに必須。
指導している選手はその鍵を握っています。
パラグアイ人でもできるという可能性を示してほしいです。

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