夏場の過酷な条件でのウォーミングアップを試行錯誤する

2019/3/17の記録

 

 

女子100mパラグアイ記録保持者の練習は150m×1。家族が遊びに来るということで練習時間を確保できないということで走るメニューは1本のみにしました。

彼女はとても真面目です。文章だけでは的確に表現できないのですが、パラグアイの陸上競技選手の多くは自分に甘くてルーズです。でも彼女は違います。決められたメニューはきっちりこなしたい、途中でメニューを変えたくない、そんな選手。日本のストイックな選手のイメージ。なので、今回の練習も時間が少ないから量も少ないということで少し不安がっていました。

でも限られた練習時間でも効果的な練習ができるということを彼女自身も学ばなければいけません。練習時間を確保できないからうまく練習できなかった、では今後も成長していくことはできません。「○○でなければできない」という状況の中で工夫する力は選手にとって大切な能力です。なので、今回は150m1本というメニューにしました。

 

 

今回の練習の目的は

何をどのくらいウォーミングアップすれば本番に100%の力を出せるかを学ぶ

に設定しました。普段の練習では自由にウォーミングアップができるので好きなだけトレーニング種目をこなすことができる一方で時間的な制約がありません。でも試合は○時に走り始めるということが決まっているので逆算してウォーミングアップをすることが必要になります。つまり練習と試合のウォーミングアップが少し違うということです。練習の時のように好きなだけウォーミングアップをしていたら試合で走るときに疲れきった状態になってしまうし、時間が足りなくてウォーミングアップが不十分だと走れません。選手がこれくらいやっておけばある程度走れる、あるいは100%で走れるというのを試合前に事前に知っておくことで不安になることもありません。今回の練習は150m1本ですが、同時に「準備」の練習でもあるのです。

 

 

今回の練習は試合と同じように○時に150mを走ると設定し、あとは自由にウォーミングアップをさせました。結果としては練習自己ベストを更新しましたが、動きが硬くてウォーミングアップ不足を感じました。実際今は力が付いているのである程度いい気象条件の中で走れば自己ベストを出せる状態ですが、適当な準備で練習の自己ベストを出しても試合につながりません。選手の目的は試合で最高のパフォーマンスを発揮することであるので、試合と練習がリンクしていなければなりません。

今回は気温も高かったため彼女はウォーミングアップの時間を短めにとりましたが、気温が高くても最低限やらなければならない刺激を入れることができなかったということを理解することができました。暑くてもやるべきことはやらなければなりません。もちろん暑い時にやりすぎると疲労がたまってしまいますが、今回はぼくが見ていてもほぼウォーミングアップをしていないんじゃないかという内容でした。あえてそれをウォーミングアップ中に言わなかったのは失敗させるためでもありました。失敗は大切な経験なので彼女にとって今回の練習はとりあえずの自己ベストとウォーミングアップの重要性を理解できてよかったと思います。

 

 

陸上歴が浅い彼女にとっては「トライ」することがとても重要です。なぜならトライすることでさまざまな成功と失敗体験を積むことができるからです。そういう点で彼女は毎日いろいろな発見をして課題を克服するために練習できているので伸び代は大きいと感じています。

パラグアイ記録は彼女が昨年出した12秒22。将来的には11秒6くらいになるのかなと予想しています。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。