試し、比較し、気づき、理解するというプロセスによる自助努力の促進

2019/3/8の記録

 

 

 

日本の陸上競技の練習であればどこでも行われていそうな練習ですが…パラグアイではなかなかこのような練習を取り入れている選手は少ないです。カウンターパートの選手たちは昨シーズンはこの練習を行っていませんでしたが、今年の鍛錬期から新しく取り入れています。

陸上競技がそこまで発展していないパラグアイでは新しいことを試したときの正解が分かりにくい、実感しにくいんですよね。なぜならそもそも試している選手が少ない、そしてその練習を取り入れている選手が記録を向上させられたかの実例が得られにくいからです。この点でパラグアイは新しいことを取り入れてもうまく結果に結びつけることが難しい状況なのです。

 

 

このトレーニングはカウンターパートの発案でやり始めました。そして、上記の問題を克服するために選手たちは自分たちでYouTubeやInstagramから同じトレーニング動画を探し、自分の動きと比較するようになりました。

跳ぶという単純な動作ですが、これをただ行うだけでも一応できたということができます。でもそのなんとなくの積み重ねをしても競技結果には反映されない。だからこそ、単純動作のポイントを正しく理解して、試し、比較し、気づくというプロセスが重要です。走る競技なのに走らないトレーニングをする目的は何なのか?これをしっかり理解していなければただそのトレーニング動作がうまくなるだけになりかねません。

 

 

ぼくは青年海外協力隊という「ボランティア」の立場でパラグアイの陸上競技のことを考えなければなりません。なので、以前はほとんど全てのビデオを撮影して選手と研究していましたが、今は選手やカウンターパートがビデオ撮影をして自分たちで分析できるように見守るようにしています。一応ぼくも分析しているときは彼らの近くにいるようにしていますが、まずは分析して話をしている内容を聞いています。それはぼくが先に口を挟むことで彼ら自身が考察するというプロセスを奪ってしまうからです。自分たちでひとつのトレーニングについて考察できるようになるとそれ自体が能力になるのでほかのことにも応用が効くようになります。

これがボランティアのひとつのテーマである「自助努力の促進」だと思っていますね。

 

 

  • やらされる練習の目的→量(手段…ただ体を動かすこと)
  • 自分でやる練習の目的→できるようになること(手段…質、量、考える、分析する…)

選手は今これを理解しているからこそ、自分が何をすべきか理解して行動選択できているのです。昨年までは量でした。でもそれでは成長しない、あるいは早く限界が来ることに気づきました。そして今まで自分たちが取り組んでこなかった新しいことに挑戦するようになりました。

理解するだけなら誰でもできるようになります。でもそれに行動が伴わなければできるようになったとは言えませんよね?ボランティアも情報を提供「するだけ」には注意しなければなりません。それこそ、ボランティアの目的が活動「量」にならないように。

 

 

自分たちで試行錯誤する姿を見ると前向きなエネルギーを感じるので、ぼく自身も活動をしていて本当に楽しいです。そして何より「主体的」は選手たちにとってもおもしろいのです。

 

2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。
趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。

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2017年9月から南米パラグアイで青年海外協力隊の陸上競技隊員として活動中。大学ではスポーツを専攻。日本でコーチング後、パラグアイでナショナルレベルまでの選手の育成強化・競技の普及活動、及び小学校体育教育を行っている。 趣味はカメラとトレーニング。ブログとSNSの更新頻度は多め。