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異国の地で動く外国人というのは実に目立つ。
行動パターンも違うし言葉も文化も違う。だから、最初は何をやっても笑いものにされる。
珍しいから。
任地に来て2ヶ月が経過して少しずつ顔見知りが増えてきました。散歩をしていると必ずと言っていいほど「こーた!」と言われて呼び止められます。
場合によっては「センタテ!(まぁ、座りなよ)」と言われて一緒にテレレをすることもしばしば。
普通に生活している分にはむしろ歓迎されることが多くなってきました。
現地人はまだぼくが十分にスペイン語を話せないことをわかっています。それでも呼び止めてテレレを一緒にして話をしてくれる人たちを文化という一言で片付けることができない、本当に心優しい人だと思うのです。
けど、それは日常生活。
人が日常的にみんなが当たり前のようにする場合は温かく接してくれる。だけど、彼らにとって真新しいこと、珍しいことをすると途端に笑われるのです。
あの日本人だか中国人だかわからないやつは一体何をやっているんだ?
あんなことしてあいつは馬鹿なのか?
そんな感じでしょうか?
ぼくがいつも道路でトレーニングしていると笑われます。必ず笑われます。
パラグアイ人にとってはスポーツといえばサッカーでみんなでやるもの。そんな概念があります。だから一人で道路でトレーニングをしているぼくを見て笑うのだと思います。
日本でも同じ。
一人で真面目に、そして本気で取り組めば取り組むほど相手をからかう、あるいは蹴落とそうとする人がいます。ぼくもそんな辛かった経験があります。
本気で取り組もうとすると既存の概念では足りなくて、だから自分で新しいことを編み出して試行錯誤する。ときには失敗もするし常識外れな変なこともしてしまうかもしれない。
そうすればするほど、必ず「アンチ」が現れます。アンチは目的の人を嘲笑し蹴落とすことで満足感を得ます。「できっこない。意味ないからやめればいいのに」って。

心を削ぐ人もいる。だけど笑われてやめるほどの価値ではないはず。
ぼくたちが何かに挑戦するとき、そんなつまらないことに負けちゃいけないと思うんです。
誰かに笑われて馬鹿にされて自分が取り組んでいることや挑戦していることをやめても誰も得しません。ぼくたちが挑戦していることは誰かに笑われてすぐにやめてしまうようなちっちゃなものではないはず。
挑戦すること、自分の目標を叶えようと努力すること、新しい世界を見ようとすること、その一つ一つの行動にものすごい価値があるんです。
考えても行動できない人ってたくさんいます。
新しいことに挑戦してる人はわかっているはず。新しいことに挑戦することで他人の目を気にしてしまう、馬鹿にされるんじゃないか、笑われるんじゃないかっていうリスクを。
そんなリスクを理解しながら挑戦している人は本当にすごいと思うのです。
日本ではレールを外れた人間は笑いものにされます。そんな世の中です。
そしてレールを外れた人間でも成功した人だけがいつの間にかアンチをも味方につけていく。次第にレールから外れて成功した人が新しい道を作っていく。成果を残す。
きっと、異国の地でも同じだと思うのです。
パラグアイでぼくが今経験しているのは、まさしく日本でいう「レールから外れて新しい道を開拓している状態」です。周りから笑いものにされている状態ですね。アンチ多数。
やりたい、挑戦したい。本当に好きなものだからこそ、例え笑いものにされても続けたいと思える。
レール外に新しい道を開拓するのは少しずつで時間がかかります。掘っても掘ってもなかなか新しい景色が見えてこない。成果がない。
だけどある日突然目の前に新しい世界が見える瞬間がきっとある。少しずつ積み重ねてきたから。
少しずつ掘り続けているとだんだんとゴールが見えてくるから、アンチだった人も次第に「この人やってくれるんじゃないか?」と思うようになる。そして応援する側になってくれる。
結局ぼくたちが認めてもらうためには、例えレールから外れていようが笑われていようが、自分が挑戦していることを「続ける」しかないと思うのです。
よき理解者は必ず協力隊の活動を見ていると思います。アンチがいようとも必ず見方でいてくれる人はいるはずです。
ぼくも普段は一人で練習して笑われることが多いですが、それでも「トレーニングしてたのか?」と応援してくれる人もいます。
ぼくがやっていることは自分のためでもあり、そしてパラグアイの陸上のためでもあります。だからぼくは例えアンチがいようとも続けたいと思っています。

たとえアンチがいても自分がやりたいこと、それを続けることで価値が生まれる。
海外のスポーツは日本のスポーツよりも「結果」が重視されます。だからこそ、自分がやっていることで結果を出す必要がある。だからぼくはやるしかない。
スポーツ以外も同じことが言えると思います。ボランティアを受け入れた彼らが求めているのは「即戦力」であり「結果」です。
力や結果を提供するにはやっぱり続けるしかない。言葉が下手くそで余計に馬鹿にされることもあるかもしれないけど、それでも続けるしかない。
ぼくたちが派遣前に選んだ力になれる職種だからこそ、自分が成し遂げたいこと、挑戦したいことに対して信念を貫いて行動することが大切だと思います。

リスクがわかっていながら挑戦する。それ自体に価値があって、意思を貫き通すということが必要なのだと思う。
だから、今協力隊で活動していて悩んでいる人、そしてこれから協力隊になる人に考えてもらいたいです。
たとえ笑いものにされることがあったとしても、ぼくたちが挑戦している活動にはそんな嘲笑に屈するはずのない大きな力と価値があるということを。
最初はアンチがいたとしても必ず支えてくれる人がいて、一生懸命、本気を継続しているといつかアンチも味方になってくれるということを。
自分がやっていることが笑われるって正直気分良くないですよ。今日はやめようかなって思うときもありますよ。
だけど、そういうことに負けない自分の中にある「絶対にやりたい」という気持ちを大切にしてほしいなって思うんです。
ぼくがこうやっているブログだってそう。必ずアンチがいる一方で共感してくれる人もいる。
だからぼくは表現を続けてる。じゃないと伝えたいことを伝えられないから。
メッセージをくれる人、共感してくれる人がいるから続けることができているんです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ぼくはこういった人たちに支えられて自分がやりたいことをできています。
外国人のぼくたちは、たとえボランティアであったとしても必ず笑いものにされる時がある。
そんな時、自分がやっていることに価値があると思ってほしいです。
青年海外協力隊なんて、それ自体が既存のレールから外れた存在。
だからこそ自分がやっていることを信じて挑戦を続けてほしいなって思います。

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