まだスペイン語は下手ですが、それでも以前と比べてだいぶコミュニケーションをとることができるようになりました。
もっと彼らを知って、自分も知ってもらって仲良くなりたい。
そしてともに高みを目指したい。首都の選手の一生懸命な姿を見ると、ぼくもやってやるぞと思えます。
— 大村康太@自己ベスト更新の先生 (@KotaOhmura) March 23, 2018
やはり首都の選手を見て思ったのは、田舎の任地の選手と比べて圧倒的に自発的だということ。そして、コーチも教え方はうまいとは思いませんが、彼らなりに信念を持って一生懸命選手たちのことを考えているということ。
その一生懸命さと正しい努力が合わされば、ぼくはパラグアイも強くなると思う。
— 大村康太@自己ベスト更新の先生 (@KotaOhmura) March 23, 2018
https://twitter.com/KotaOhmura/status/977002915062788096
田舎の選手が悪いというわけではありません。
彼らはその環境の中ででしかやったことがないから、外の世界がわからないんです。
だからこそ、ぼくが新しい世界を見せてあげたい。首都の選手と同じようにする必要はありませんが、任地の文化をもとにたくさんの選手が成長してほしい。
— 大村康太@自己ベスト更新の先生 (@KotaOhmura) March 23, 2018
首都に上がってきて首都の選手たちの練習を見ています。
彼らは別に競技レベルが高いわけではありません。
ですが、自分で考え、自発的に行動しています。
田舎の任地の選手にはない陸上競技に対する姿勢。
もちろん練習中にたくさん携帯をいじるとか話している時間が長いというパラグアイ文化だなぁ、と思うところもありますが、
それでも首都の選手たちのモチベーションは高いように感じます。
それはなぜか?
その理由について考えていきます。
1.試合の日程を把握している
試合の日程を把握している
これは、モチベーションを維持するためにはとても重要。
なぜなら、
- 試合の日程を把握していたらその日程から逆算して今やるべきことがわかる
- 試合という一つのゴールが見えているから、いつまで努力すればいいかわかる
だから。
例えばです。
高校生のセンター試験の日程がわからないとしましょう。
そんな状況で「勉強しろ」と言われて、果たしてモチベーションを向上・維持させることができるでしょうか?
ゴールがあるからこそ、見通しがあるからこそ、人は頑張れるんです。
彼らには「ゴール(目標)」がある。
だからモチベーションを維持できます。
日本では部活動をしている人であればほぼ誰もが試合の日程を把握しているし、例えば高校総体なんかは試合の日程が確実に決められています。
しかも全員が高校総体は非常に重要な試合だということを理解しています。
だから頑張れます。
それと同じで、首都の選手は自分たちがどの試合に出るか、そしてそれまでに何をしなければならないのかを理解しています。
だからそれに伴ってモチベーションも高く、競技力も比例するように高いのだと思います。
2.コーチが一生懸命
首都で指導しているコーチは一生懸命
そのような印象を受けます。
正直、指導方法についてはまだまだかなぁと思う部分もあるのですが、それでも彼らなりに一生懸命やっている。
むしろ子供たちへの指導に関しては、発育に応じた適切な指導ができている。
素晴らしいなって思うんです。
定期的に勉強し、毎日指導をする。
コーチの一生懸命って選手たちに伝わると思うんですよね。
パラグアイの陸上競技は日本以上に指導者と選手の関係が重要視されています。
文化の違いもあると思いますが、「家族みたい」という感じが強い。
だからこそ指導者の一生懸命さに選手も答えるし、選手は指導者を信頼するから練習を続けられる。
練習すれば強くなると信じているから。
3.競技人口が多いから切磋琢磨できる環境が整っている
切磋琢磨できる
パラグアイの首都付近には国の人口の大半の人たちが住んでいます。
そして首都に国の施設がある。
だから必然的に競技人口も多くなっています。
そうすると競技者の母体数も多くなるから練習に参加する人数も多くなります。
ひとつの競技場にはたくさんのコーチ、そのコーチに指導してもらっている選手たちがたくさん練習しています。
競技場に来ればライバルが頑張って練習している。
そういう環境が毎日あるからこそ切磋琢磨できます。
もちろん、知り合いが多すぎてもダラダラなってしまう危険性はありますが・・
4.トップ選手が間近で練習している
毎日のように国のトップ選手を間近で見ることができる
日本の部活動でも同じですが、同じチームにも日本トップレベルの選手が一人いたら、その相乗効果でチーム全体が強くなる現象があります。
それがパラグアイの首都で起きている気がします。
やっぱり常にトップ選手の動きを見ることができるのは、子供や競技レベルがまだ低い選手たちにとっては確実にプラスになります。
一緒に練習できればその速さを体感することができます。
あとはトップ選手同士が切磋琢磨できるから、競技レベルの高い選手は勝手に成長していきます。
こんな感じで、首都の練習環境には正の循環があるように思えます。
まとめ
首都の選手たちのモチベーションが高い理由は、
- 試合の日程を把握している
- コーチが一生懸命
- 競技人口が多いから切磋琢磨できる環境が整っている
- トップ選手が間近で練習している
だと思います。
だから、首都の選手たちは自発的にトレーニングをします。
自分で練習を組み立てることもします。
この現状を田舎の任地に持ち帰って、なにか1つでも参考にしようと思います。
やはり現地のうまくいっている地域の特徴を任地に持ち帰って試してみることは大切な気がします。
なぜなら既に現地である程度の成果を出している方法論だから。
自分の経験や考えのみで新しい方法を考えるのではなく、既にある優れた方法を用いていくことも、ぼくは活動を進めていく上でのヒントになると思っています。

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