2019/6/17の記録
【20歳以下南米大会、優勝🎉🇵🇾】
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) June 16, 2019
①有言実行の南米大会優勝
②11年ぶりの20歳以下パラグアイ記録更新(4940→4968)
目指していた優勝を掴み取った選手にはあっぱれ!大舞台で自分の力を最大限に出し切れたことは絶対に彼女の将来にプラスに作用する。
少し休んで、次は20歳以下の北中米大会🌎‼ pic.twitter.com/VN5cZnLP2I
指導している混成競技の選手が20歳以下の南米大会で優勝しました。
また4968点という記録で20歳以下のパラグアイ記録も更新しました。
- 指導している選手が南米大会と北中米大会の出場権を獲得!
- 相手に期待するほど空回りしプレッシャーを与える
- 混成競技で20歳以下の南米大会優勝を狙う選手がパラグアイ記録を更新
- 20歳以下南米大会前に走高跳で自己ベスト更新!
- 20歳以下南米大会に向けた最終練習
上記のプロセスを通して力をつけ、勝つべくして勝った試合だと思います。選手は本当によくがんばりました。
彼女は本当に努力家で、練習時間が長かった鍛錬期の練習でも弱音を吐かずに最後までトレーニングをこなしていました。コンディションが悪そうな時などはぼくは止めていましたが、それ以外は「ただやるだけ」というように淡々とこなしていました。
ほかの選手が鍛錬期で故障を抱える中、彼女は自己管理もしっかりと行うことができたので鍛錬期の練習の成果がこの大舞台で発揮されたのだと思います。どれだけ練習がうまくいっても試合前に怪我をしてしまったら能力のある選手でも勝てなくなりますからね。それをしっかり理解していたからこそ、ときには練習をセーブして長期的にトレーニングすることを意識することができました。
本当に彼女は1年で競技以外のことでとても成長しました。20歳以下の選手をよく見ていますが、彼女が一番大人になったと感じています。
指導に関わる混成と砲丸投の選手が20歳以下の南米大会に向けてコロンビアに旅立った。
— 大村康太@プロコーチ (@KotaOhmura) June 13, 2019
砲丸選手は精神的な面で上がっていないのが残念だけど(がんばれカウンターパート😅)、混成選手の方は今までで1番いいメンタルに仕上がった。
この試合が終わればやっと落ち着く。そして活動は残り100日程度。
試合が行われるコロンビアに出発する時もとても表情が良かったんですよね。
- やらされる練習ではなく自発的にやる練習
- 継続
- 疲れたら休む
- カウンターパート(指導者)とコミュニケーションをとる
こういう当たり前のことを当たり前にできたからこそほかの選手に勝ったのかなと思っています。というのは、多くの指導者や選手は陸上競技の成績を伸ばすために陸上競技だけを考えてしまうからです。彼女は陸上競技以前のところからすばらしい準備ができました。
例えば、南米大会前は調整のために練習自体が少なくなっていました。そんなときは練習がうまくいかないと混成競技の全種目を練習することができません。でも彼女は、例えばジョグから「何に活かせる練習か」を考えながら練習していました。通常、ジョグはウォーミングアップのために行いますが、彼女の場合は
- リズムとリラックスを意識→100mH、200m、800m、走幅跳
このような考え方で取り組んでいました。1つの運動が複数種目の練習になるという考え方は、その運動が全種目の基礎でありつながりがあるということを理解していたからこそできたことです。
また、ウエイトトレーニングでも
- スクワットは接地している足の面に力をしっかり加える→走高跳、走幅跳、やり投げ、砲丸投
- スナッチは上への力を爆発的に発揮する→走高跳、走幅跳
のような感じで取り組んでいました。なので、毎日常に彼女は混成競技の全種目の練習をしてきたことになります。こういった考え方の工夫で調整期間の練習のしすぎを抑え、コンディションをよくしながらも競技イメージをふくらませながらトレーニングをすることができていました。
こう考えるとやっているトレーニングは同じでも思考の転換によって何倍にもトレーニング効果を大きくすることができます。これはやらされているトレーニングでは絶対にできません。
本当に彼女の優勝はぼくもうれしかったです。やっぱり努力している選手は報われてほしいですからね。
目標だった南米大会の優勝を果たしたこと。そしてそれに向けて努力してきたプロセスでの競技者としての、人間としての成長。
本当に、自分の娘のようにうれしいです。

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