訓練も残すところ3週間を切ったわけですが、急にやることが増えて悪戦苦闘する日々。
別になにか難しい課題があるというわけではないけどとにかくやることの多さといったら半端ない!
ぼくの友達もかなり精神的に参っているし、もちろんぼくも例外でなく精神的に病んで体調を崩して課業を休んでしまいした。

最近、語学クラスの先生に毎日のように「調子どう?」と聞かれるけど毎日のように「めっちゃ疲れてます。。」としか言えなくなってきた、大村康太(@KotaOhmura)です。
さて、訓練終盤に突入して語学授業で最も難関となる「語学交流会」という講座がありました。
簡単に言うと、まだ日本に来て間もない外国人を訓練所に呼んで交流しようというものです。
今までは語学クラスの先生とコミュニケーションを取ってきたのである程度聞き取ることができていましたが、今回は初対面の人との『会話』。
語学クラスの先生からの助けも受けられない中、カタコトのスペイン語を駆使してこちらも喋らなければならないという大変な講座でした。
結論から言ってしまうと、

という感想。
いやぁ、どうなる?これからの自分よ。。。
1.容赦ないゲストのスピーキング

(こんにちは~)
午後1時、その美しいゲストはぼくたちの語学クラスの教室にやってきた。
いや、美しい。
実に美しい。
大村は完全に語学交流会の目的を忘れていた。
見とれながら語学交流会が始まった。
まずはぼくたち訓練生の自己紹介から始まる。話すと3分くらいかかる自己紹介を一生懸命暗記してきたものをぎこちなく話す。

あ?
quiero trabajar…
あぁん??
con mucha gente diferente.
とりあえず、ぼくはノーカンペでやり切ることができた。
というか文法とか言葉的に合っているかもわからない。
その後も美しいそのゲストはその美しい笑顔でぼくたちの発表を見守っていた。
ぼくたちの小学生レベルの自己紹介が終わった。
いよいよ美しいゲストの自己紹介である。
息を飲んで待つ・・・

(もちろん、実際はちゃんとしゃべっている。これは大村の脳内変換によって生み出された新しい言語である。)

その容赦ないはやぶさのような弾丸トークでぼくのガラスのハートは打ち抜かれた。
今までの勉強とは一体何だったのか?
半端なかった。辛。
当たり前だけど、語学クラスの先生より全然早いじゃん(笑)
もう一度言うが、ぼくが今までやってきたスペイン語の勉強とは一体何だったのだろうか?
そう思わざるを得ないくらい、衝撃的に自分のスペイン語のできなさに唖然としたのでした。。。
その後もいろいろ話をしたのですが、どう聞いても脳に入ってくる言葉がスペイン語変換されない。
スペイン語を聞いているはずなのに頭の中では新しい言語が生み出されてしまう。
とにかく何を聞いても完全に理解することは不可能。
おそらく正確に理解したのは2割もない。
話を聞いても美しいゲストに苦笑いをするのでいっぱいいっぱい。
この現象をなんというか?
絶望だ。
2.語学クラスと実際は全く違う
今回の体験から学んだことは、
どんなに語学クラスで勉強したとしても、ネイティブが普通に話すのは聞いて完全に理解することは不可能。
ということです。
リスニング教材とか、あれもしゃべるのが速いと感じるけど、ネイティブが話すのを実際に聞いてしまうといかに子供だましのようなスピードなのかが身にしみてわかりました。
ぼくたち訓練生がやっている勉強はあくまでも「基礎」でしかないんだなって思いました。
だから、わかった気になっていると必ず痛い目に遭います。
言語習得のゴールってなんなのでしょうか?
それは各々違うかもしれませんが、ぼくは言語習得にゴールはないと思っています。というかそのように改めて思い知らされました。
スペイン語は比較的少ない単語数でも日常生活には困らないくらいの言語能力を身に付けることができると言われています。
だからそこそこできれば普通に日常生活を送ることができる。
言語を取得した後にそれを使いこなす能力を身につけることも、今回の語学交流会で学びました。
今のぼくはまだそれを達成することができていません。
聞けないし話せない。これは活動するときに本当に苦労するパターン。
現地に派遣された先輩隊員の話を聞くと「派遣されてからで大丈夫だよ、慣れるから!」という意見もありますが、それを鵜呑みにしちゃいけない。
慣れるには慣れるのに必要な能力が身についていなければダメだから。
訓練生活が終盤に差し掛かり、今更ですが若干焦りを感じています。
だけど、今回の交流会があったおかげで自分が求めれれているスペイン語能力はどのくらいのところにあるのかを再確認することができてよかったです。
訓練生活は語学授業以外にもたくさんの余計なことがあります。
いろいろ意見はあると思いますが、最優先すべきは間違いなく語学だと思っています。
これから訓練を受ける人は、ネイティブの喋りを聞くと愕然とするので覚悟しておいてください(笑)
そして、楽しみにしていてください。
ラテンの女性は美しいです。

なんなん??