青年海外協力隊の一次試験では、
- 応募者調書
- 応募用紙
- 職種別試験解答用紙
- 語学力申告台紙
- 問診票
の5つを提出しなければなりません。
「5つだけ準備すればいいのか、楽勝~♪」
なんて思っていると痛い目にあいます。準備をしていると「これはどうなんだろう?」とか「どう書けばいいかな?」って必ず悩みます。
説明会、ブログ、ボランティア報告書、JICAホームページなどを見て、早めに準備に取りかかることをおすすめします!
(①体育・スポーツ編)説明会に参加できない人のために、合格率をグッと上げるポイントを公開します!
(②小学校教育編)説明会に参加できない人のために、合格率をグッと上げるポイントを公開します!
ボランティア報告書で開発途上国の課題を見つけよう!隊員ブログよりも活動の全体像が掴みやすい!
今回はぼくが準備するうえでかなり苦労した職種別試験の攻略法を公開します!
書き方と3つのポイントを押さえて、いい職種別試験解答用紙に仕上げてください。
目次
1、各職種の職種別試験の問題を見てみよう
各職種別試験問題はこちらから見ることができます↓
JICAホームページ 職種別試験問題[青年海外協力隊/日系社会青年ボランティア]
応募締切の約1か月前に公開ということで、応募用紙などを含めて全て1か月で仕上げなければなりません。
問題を見てみればわかりますが、題意に沿うように答えることが求められるのと解答用紙の大きさと字数制限などもあり、結構頭を使って記入していく必要があります。
ちなみに陸上競技は16年秋募集と問題が変わっています。
応募用紙を書く際にOBの方にどのように書けばいいか聞くことができましたが、今回からは完全に自分の力量で書く必要があります。
過去の職種別試験問題から変更になっている可能性があるので、早い時期に必ず問題を確認するようにしてください。
ちなみに陸上競技はこのように変わりました。
2016年秋募集
- 問1(1)小学生レベルの100mスタート方法と技術指導について述べなさい。
(2)400リレー競技のバトンパスの方法とていくオーバーゾーンについて述べなさい。- 問2(1)走り幅跳びの踏切方法(ルールを含めて)と助走から着地までの動作技術について述べなさい。
(2)走り高跳びの飛び方(はさみ跳び・ベリーロール・背面跳び)3種類の動作技術について述べなさい。- 問3 砲丸投げの、方眼の持ち方、突き出す構え方及びグライドの仕方、そして最終の突き放し方について述べなさい。
- 問4 ウォーミングアップとクーリングダウンの重要性を述べ、さらに基本的なストレッチの種類を挙げて、その方法を述べなさい。
(注意: すべての問題について、回答に際しては、図を使って示してもよい。)
2017年春募集
- 問1 派遣国でスポーツ指導を行う上で、重視しなければならない基本的事項について簡潔にまとめて記載してください。(最大600 字)
- 問2 応募職種の競技人口を増やすための方策を簡潔にまとめて記載してください。(最大600 字)
- 問3 コーチや監督として、所属する組織を活性化するための方策を簡潔にまとめて記載してください。(最大600 字)
- 問4 これまでの応募職種の競技歴として、競技経験(競技期間、所属団体名)と競技成績(期日、大会名、競技成績)を“専門種目ごと”に簡潔に記載してください。(最大600字)
- 問5 応募職種の指導経験がある場合、指導経験(指導期間、所属団体名、指導対象者、内容、成果)を“専門種目ごと”に簡潔に記載してください。(最大600 字)
全く問題の趣旨が変わりましたね…
過去問見て満足して余裕ぶっこいてると痛い目にあいますよ?
ということで、ほかの職種を希望している人も余裕を持って必ず確認しましょう。
2、これが職種別試験の攻略法だ!!
2-1、まず問題を見て題意を理解する
陸上競技の問題を例に見てみます。
問1 派遣国でスポーツ指導を行う上で、重視しなければならない基本的事項について簡潔にまとめて記載してください。(最大600 字)
ぼくだったら、
- 派遣国
- スポーツ指導
- 重視しなければならない基本的事項
という3つのキーワードの意味を考えます。
まず1。
派遣国=開発途上国を意味しますが、日本と開発途上国の環境はどのように違うでしょうか?
指導者、競技力、道具、天気、気温、人の性格、経済力、食べ物などなど。日本と開発途上国との違いを認識しておけば、開発途上国とはどのような場所かを理解することができます。
日本と開発途上国の違いを整理しましょう。
2。
「指導」ってなんですか?わかった気になっていませんか?
ぼくは二次試験の実技試験で「『指導』と『コーチング』は違うよね?」と言われました。
違いを説明できますか?
ぼくたち協力隊は2年間で帰国しなければなりません。そこからスポーツ指導をするのは現地人です。
あとは青年海外協力隊の目的と照らし合わせれば、求められる指導の形が見えてくるかもしれません。
3。
スポーツ指導に限らず、青年海外協力隊に求められるのは隊員が帰国したあとも活動した結果を文化として残すことです。
効果があっても現地人にはできないような難しいことは、文化としては残らないのではないかと思います。
だからこそ、日本でも、そして開発途上国でもできる万国共通の基本的事項が大切になるのではないでしょうか。
基本的事項の重要性を述べて、事項を述べていけばいいと思います。
1~3を自分なりに頭の中で整理したら、あとは600字以内でわかりやすくまとめるだけです。
簡潔にまとめて記載してくださいと書いているので、見やすさも重要かと思います。めちゃくちゃ小さい字でたくさん書いたら試験管は見にくいですよね?試験管のことも考え書いていきましょう。
2-2、問題の優劣をつける
ちょっと変な題ですが、解答用紙に書くことができる範囲は限られています。
陸上競技であれば5題×最大600文字=3000字になるので、この字数以内で仕上げていきます。
陸上競技の職種別問題で言うと、問4は職歴を書くようなものなので600字も必要ありません。問5も指導経験がなければ対して字数は必要ないでしょう。
となれば、重要なのは1~3の問題です。こいつらをいかに具体的に、かつ簡潔に見やすく書くかがポイントとなりますね。
こんな感じでほかの職種の人も問題の優劣をつけていきます。
2-3、いきなり書かないで、まずはwordを使って文章を考える
いきなり解答用紙に記入していくと解答用紙に書ききれないという可能性が出てきます。
そんなアホなことはしてはなりません(笑)
解答用紙に書く前に、まずはwordを使って文章を考えていきましょう。
wordには、
- 漢字の間違いを防ぐ
- 字数を確認できる
というメリットがあります。いちいち紙に書いたものの字数を数えるとか地獄ですからね…
さらに、1行に何文字入力するかの指定をすれば実際に解答用紙に書く感じになります。wordで打ち終わったらあとは書くときに字の大きさを気にするだけでよくなるのでおすすめです。字の大きさが整えば解答用紙もきれいに見えます。
2-4、いざ、記入!
書くだけです。きれいに書きましょう(笑)

ちょっと見にくいですが、ぼくが書いた2016年職種別試験解答用紙です。
問題が違うので参考になるかはわかりませんが、リストを使ってポイントを箇条書きにしてみたり、問題を分けるために線を引いたりしてわかりやすく書いたつもりです。
3、まとめ
職種別試験は面接とは違って、1か月の期間で本などで調べながら書くことができます。
だからこそ手を抜くのではなく十分な準備をするべきです。
こんなに準備する期間があるのに、一次試験に落ちてしまったら二次に進めませんからね…
ということで、
書き方
- 簡潔に(具体的に書くべきところは具体的に)
- ポイントを押さえて
- きれいに
ポイント
- 問題の題意を理解する(協力隊の目的も忘れずに)
- 問題の優劣をつける
- wordを使って字数を確認する
これらを意識し職種別試験を書いていきましょう!

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