パラグアイで始まったホームステイも3ヶ月が経過しました。
少しずつ言葉も理解できるようになってきたし家族の人たちもぼくに対してすごく優しく接してくれています。恵まれた環境です。
ですが、そんな恵まれた環境であったとしてもやはり異なる文化。ストレスが溜まることもあります。
ほかの国のホームステイ先や暮らしがどのようなものなのかわかりませんが、
パラグアイの田舎のホームステイ先でぼくが嫌だなと思っていること
を紹介しようと思います。
(ホームステイ先が嫌いなわけではありません。あくまでも文化の違いが合わない、という感じです。)
ホームステイのリアルを感じてもらえればと思います。
目次
1.ご飯を食べる時間がわからない、あるいは超遅い
日本だとだいたいご飯を食べる時間ってわかりますよね?
ぼくのホームステイ先は本当にわかりません。お腹が減ってもぼくはご飯を作ってもらっている身なので何も言えません。
今は夏休みだから子供の学校がありません。だから食事を朝早くに準備しなくてもいいんです。
学校があるときは6時とかにはパンとコシード(パラグアイの紅茶みたいなやつ)を食べることができていましたが、夏休み中の今は9時すぎ、あるいは事前に知らされることもなくご飯なしのこともあります。
昼は2時とかザラ。夜は10時すぎです。早く寝て睡眠時間を確保したいのに10時とかにご飯を食べ始めるとしっかり寝られません。

米も食べることができる、その味も美味しいから基本的には食事に関しては満足。

アサード(焼肉)もしょっちゅうやってくれるしビールだって出してくれる。だけど・・
ぼくのホームステイ先は常にご飯は遅いです。それがめちゃくちゃ辛い。
別にご飯なしの時はそれでもいいんです。それだったら自分で用意して食べることができるから。だけど何も知らされずにご飯抜きなので「うーん」ってなりますよね。。
スポーツ隊員で来ていて身体作りもやっているので、食事面が不安定だとなんか落ち着きません。
2.消耗品が勝手に使われる
ある日のこと。
夜、シャワー室に自分が使っている石鹸を置き忘れてしまったんです。普段は自分の部屋で保管しているのですがたまたま。
翌日シャワー室に行ってみるとぼくの石鹸がありえないほど減っていたんです。
どんな使い方をしているのかは不明ですが、1回でこんなにも減るか?っていうくらい減っていました。
本当に嫌でしたね。。
たぶんですけど、パラグアイの人って「共有する文化」があるのだと思います。
基本的に共用部分にあるものはみんなで使おう、みたいな。
ただ、これが慣れない。
以降、ぼくは基本的には自分のものは自分の部屋に管理しています。
3.「後でね」は一生来ない
「後でね」は一生来ません。
ぼくが任地にやってきたのは夏に入る直前。朝晩は寒い時期でしたが最高気温はものすごく高くてとても大変でした。
1ヶ月後は本格的な夏に入るからせめてカーテンがほしいと思い、ママに頼んだんです。
ママは言いました。「わかったわ。必要よね!準備するわ!」と。
あれから今まで、カーテンは未だに準備されることなく、ぼくの部屋は晴れた日には日中いることができないくらい灼熱。
夜も外よりも部屋の中の方が暑い。そんな部屋で熟睡できるはずもなく本当に辛いです。
カーテンに限らず、洋服入れ(タンスかな?)もホームステイ先から言ってきたものの、未だに用意されていません。まぁ、それに関してはいらないのですが。
だからぼくは「後でね」と言われたら諦めることにしました。
4.洗濯機に常に洗濯物が入っていて洗濯ができない
洗濯がとにかくできない。
家族が使っていいよというから使うのを待っていても、朝7時から夕方の5時くらいまでずっと洗濯機が回っています。
1回あたり1時間半くらい回っています。それに加えて洗濯機に放置されている時間が長いので使うことができない。
ぼくはスポーツ隊員だから運動もするし、洗濯物はできるだけ貯めたくないんですよね。だから早く洗濯してしまいたい。だけどできない。
一日に何度洗濯機を覗いてもそこにはホームステイ先の洗濯物があります。その度にイラっとしてしまいます。
手洗いすれば早いのかもしれませんが、庭が芝になっているので洗剤を流したくないんですよね。
洗濯機に任せていたら楽だからというのもあり、結局洗濯機があくまで待ち続ける日々が続いています。
洗濯機が使える瞬間に遭遇したときは本当に「やったー感」が強すぎます(笑)
(※最近日中に洗濯をすることを諦めました。夜に洗濯機を回し、その時に干す、あるいは朝干すスタイルでこの問題を解消しました。)
5.時間を絶対に守らない
奇跡っていうくらい時間を守りません。
例えば普段の陸上の練習が17時半からあるのですが、今まで一度も17時半から始まったことがありません。
というか、カウンターパートが17時半に始められるように家を出発しません。
17時半に始めるということが決まっていれば何時に出るかは予測が付くのですが、それが決まっていないのでいつも何時に家を出るのかそわそわしながら待っています。
先が見えないって本当に辛いです。まして活動のことなので余計に気になる。。

5時半スタートだけど、基本的には6時くらいにフラット始まって、体操は6時15分くらいから。絶対定時に始まることはない。
活動以外にも「エンセギーダ(すぐに)」と言われ急かされることが結構あるのですが、30分とか余裕で待たされます。
その度に時間を奪われた気持ちになるので、個人的にはパラグアイの文化の中でかなり嫌なものです。
異文化理解はしたつもりですが、それを理解するのと慣れるのとでは少々訳が違います。
毎日振り回されている感覚がものすごく個人的には嫌。
6.いつも子供が怒られているの聞きながら食事をする
とにかく落ち着かない。
ご飯の時くらいゆっくりしたい。精神的に。
子どもが運動をしているのでママは食事に関して一生懸命なんです。スポーツをしているなら食べて栄養をつけて体を作る必要がある、そんな感じでいつも子どもに説明します。
だけど子どもは食べない。そしてママは怒る。子どもは不機嫌になる。それを毎日聞いて見てご飯を食べるぼく。
本当に心落ち着かない。

にーにょが食べ残したごはん。それを叱るママ。こんなのが毎日続く。
ママは別に子どもが嫌いなわけではないんです。一生懸命なんです。
だからこそ口調が強くなってしまうのはわかるのですが、関係ないぼくがそれを聞きながら食べるのはちょっとした拷問のように感じるんですよね。。
7.まとめ~これがホームステイのリアルですよ?
青年海外協力隊は一人暮らしかホームステイかをほぼ自分で決めることはできません。
ホームステイをしてみてそこが合わなければ自分で家を探して引越しをするということはできるのですが、パラグアイは基本的にはホームステイ生活です。
「ホームステイっていいな」「憧れるな」って声も聞くんですよ。
実際人がいたほうが寂しさは感じないだろうし、言語の上達も早いのかもしれません。
ただですね、ホームステイはホームステイで嫌に感じることってたくさんあるんですよ?
どうしてもいいような情報しか流れませんが、ぼくは一人暮らしの方が2年間を過ごすなら精神的に楽かなと思います。
ぼく自身がそんなに人と毎日いることが得意ではないのでなおさらなのかもしれませんが、パラグアイ(ほかの国は知りません)は親族をとても大切にする文化があります。日本以上に。
だからこそ、それが辛いと思うことがありますね。
あとは文化の違いで普段の生活の過ごし方や考え方が異なるので、その中で生活することも結構なストレスになります。
異文化理解で受け入れることが大切だ、ということを派遣前訓練で学びますが、全てを受け入れていたらたぶん自分が崩壊すると思います(笑)
自分が本当に大切にしている価値観というのはどんな状況でも大切にすることが必要かなと。

ホームステイに過度な期待はしないほうがいいと思います。
まとめるとですね・・・
ホームステイは世話をしてくれるけど、そこの文化をそのまま共有することになるので全然楽じゃない
こんな感じです。
ホームステイに憧れる人にはなんかきつくて夢のない記事になってしまいましたが、これが現実。
ぼくが挙げた問題を一つ一つ解決していければ、きっとある程度快適に協力隊生活を送ることができるのではないかなと思っています。
ホームステイ生活に夢を馳せ、期待しすぎていると、ホームステイ生活は本当に大変になると思います。
実際ホームステイ先の人間関係で苦労している人の話とかなり聞いていますし、やっぱり期待しすぎないことが大切かなと。
ホームステイであっても自分の生活のペースを見つけることが長期的に活動する青年海外協力隊にとっては何より大切なことかな、と思う今日このごろです。

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