2019/3/6の記録
【全国大会レベルまで届かない跳躍選手におすすめのトレーニング🤸】
— 大村康太@パラグアイ🇵🇾 (@KotaOhmura) March 6, 2019
基礎トレーニングだけど、だからこそ大切。大学生のとき、元日本チャンピオン&オリンピック選手だった尊敬するコーチから教えてもらった。
ぼくはこれを続けて3ヶ月、幅跳びの記録が約80cm伸び、中学生の女の子は5m90跳んだ。 pic.twitter.com/uY8TUpt63o
ぼくが大学生のときに元日本チャンピオンでオリンピック選手でもある指導者からこのジャンプトレーニングを教えていただきました。当時ぼくは走幅跳で6mくらいしか跳べなかったのですが(練習はしていたけどそれ以上に心身の問題があった)、その指導者から指導していただいたことで、このトレーニングを取り入れてから約3ヶ月後には自己ベストを更新することができました。
もちろんほかのトレーニングもしていましたが、地道な基礎の基礎をやることで専門的なパフォーマンスを行う上での土台ができたのだと思います。このスクワットジャンプは足だけでなく全身運動なのでコーディネーション能力も向上させることができます。筋力とコーディネーション能力、いいトレーニングです。
このスクワットジャンプを補強トレーニングとして跳躍選手と混成選手にやってもらう予定です。
パラグアイの練習には
- 基礎トレーニングが適当
- 派手なトレーニングが好き
- ウエイトトレーニングは重さが大切
のような問題点があります。ぼくは別にウエイトトレーニングよりも自重トレーニング、今回で言えばスクワットジャンプのような自分の身体だけを使ったトレーニングの方が大切と言っているわけではありません。ウエイトトレーニングは自分の出力値の限界を超えたり、力の発揮の仕方を覚えたり探したりするのに理にかなったトレーニングだと思います。
ですが、中学生くらいの段階から自重トレーニングをおろそかにして重りだけを持ち上げるトレーニングをしていると身体をコントロールする能力が身につきません。重りを扱う能力は身につくかもしれませんが、陸上競技の本質は速く走ったり遠くに跳ぶこと。ウエイトトレーニングはその目的を達成するための一手段でしかなく、だからこそウエイトトレーニングの目的が重量であると記録が伸びない選手が多くなってしまうのです。パラグアイは身体をうまく扱う能力を身に付ける前にコントロールを一切無視した重量に集中してしまう、これが問題なのです。
主観的な感覚を表現するなら、
- 力をつけてそれを発揮する
- 身に付いた力が発揮される
この運動感覚は同じ力発揮でも全く違うわけです。速く走る、遠くに跳ぶというのは動作が完了されるまでのプロセスの結果でしかないため、1と2では「自分で力を使うのか」「勝手に力が発揮されるのか」という違いがあります。例えば100mを走る時でも大切なのはスピードとそれを維持する力であって、維持する力を身につけるためには無駄な力を極力使わずに大きな力が発揮できるような運動感覚や技術を身につける必要があります。つまり「トータルの能力」が必要ということです。この能力を身につけるために自重トレーニングでの高回数運動や技術練習が必要になってくるわけです。
話が若干逸れましたが、基礎的な運動は体力の向上に加えて「コーディネーション能力(身体をうまく使う能力)」の向上に大きく役立ちます。競技力向上の本質を理解していれば派手なトレーニングやウエイトトレーニングばかりでもいいでしょう。しかし派手であればあるほどその形や結果ばかりに注目しがちになってしまいます。本質を見失わないトレーニングというのが競技力を向上させる上でとても大切です。
今回動画で紹介したトレーニングは複雑な形をしたトレーニングでもないので、やりすぎなければ成長期の中学生くらいから取り入れても問題がないと思います(取り入れるのは自己責任でお願いします)。
ぼくが大学生の時は
(スクワットジャンプ10回+もも上げ10mくらい)×2~3
をウォーミングアップで行っていました。結果として鍛錬期が終わってからのシーズン初戦で自己ベストを更新することができました。まだ成長段階であったり競技レベルが低い選手には特におすすめのトレーニングです。ぜひやってみてください。

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